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交通手段というと、車・バイクなどがすぐに思い浮かびますが、最近では自転車という人もいるのではないでしょうか?子どもから大人まで誰もが気軽に利用できる自転車ですが、今回は自転車のマナーについて考えます。石橋記者の報告です。

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「会社まで、そんなに遠くないから(自転車通勤を)やることにした。気持ちいいですよね、朝」「街並みが変わる様子とか、小さいお店ができたねとか、そういったのを感じられることがいいなって。見られない風景とかが見れてきます」

朝の通勤や通学、近くのコンビニへ行く時に便利な自転車は近年、数が増加していて、現在、およそ22万台が県内を走っていてます。エコや手軽な運動といった観点から、人気となっています。

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県自転車商協同組合・上江洲清理事長「平成20年度あたりから、原油価格の高騰、それからエコロジー、それと健康管理というような追い風がありまして、県民も意識して自転車はいいものだと感じてもらったのか、結構増えてきております」

近年増えてきた自転車、一方でそのマナーと安全面が問題になっています。

「自転車で後ろからきている人とかが、ベルとかチリンチリンとか鳴らしてくれないので気づかなくって、接触してしまうことがある」「運転しているときとかに、反対車線から自転車が走ってくるのは、ちょっと危ないなと思います」「どこも見ないで曲がるでしょ、そういうのを気を付けてほしい。車が止まるものだと思って、ずうっと行く、そのままね、そういうのを気を付けてもらいたいです」

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自転車利用者の増加とともに、自転車が絡む交通事故の発生も増えています。警察のまとめでは、過去10年間で1.4倍に増加。去年は508件発生し、初めて500件を超えました。

上江洲理事長「歩道を堂々と、歩行者のほうが避けて通るといったような走り方。それと携帯電話をいじりながら走る。それと一番怖いのが逆走ですね。本来、車と同じ左側通行ですけど、それを右側から走ってくる」

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車と同じ扱いになる自転車は左側通行が原則です。右側を走った場合、脇道から出てくる車の運転手の目に入らないことが多く、事故の危険性が高まります。

さらに増えているのが、携帯電話を使いながらの走行やイヤホンをしながらの運転。周囲への注意がなくなり、大きな事故に繋がる危険があります。

上江洲理事長「注意散漫になります。自分の世界に入ってしまいますので、歩行者にぶつかる、それから車両と接触する、一番怖いですね」

1週間ほど前、那覇市で自転車に乗っていた人が車にはねられる事故が起きました。車のスピードが出ていなかったため軽症でしたが、一歩間違えば大変なことに…。

自転車の事故は、全体のおよそ7割が交差点で発生しています。主な原因は、前方や左右の安全確認が不十分だったためだとされています。

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上江洲理事長「マナーとか交通ルールを教えたり指導したりする時間。特に中学校・高校の中で、全然なされてませんので、ぜひ教育現場でやってもらえたらなと思います」

手軽で便利、エコや健康ブームも手伝って、県内でも多くの人が利用する自転車。しかし、安全に運転するための環境整備は進んでいるとはいえません。そして何より「自転車も車である」ということを私たちももう一度認識する必要があります。