※ 著作権や肖像権などの都合により、全体または一部を配信できない場合があります。

2012年3月、県内で11年ぶりに結核の集団感染が確認され、30代の妊婦が亡くなっていたことがわかりました。

県福祉保健部によりますと2012年3月、中部保健所管内に住む30代の妊婦が結核と診断され、その後死亡しました。詳しい検査の結果、この女性が多くの結核菌を持つ排菌患者だったと分かり女性の家族や通っていた産婦人科の職員・患者など200人に対し血液検査を実施、その結果19人が感染、うち家族4人は発病していました。

集団感染は県内では11年ぶりです。女性は咳が長く続いていたにもかかわらず妊娠中だったため早期にX線検査ができずそして、発病してから長期間家族と過ごしていたことも感染が広がった理由とみられます。

沖縄病院・呼吸器内科の、久場睦夫医師は「症状として一般的に咳・痰・微熱・風邪症状で見つかるケースが多い」「自覚症状で結核はわからない」と話し早めに受診することが必要だとしています。

県内では年間およそ250人前後の患者が出ていてそのうち1割が死亡していて久場医師は「若い方で放置していて受診が遅れて亡くなる方はいます」とも話しました。

結核は決して昔の病気ではなく誰もが感染する可能性がありますがきちんと治療を受ければ十分治る病気です。県では2週間以上咳や痰が続く人は医療機関を受診するよう呼び掛けています。