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国の重要無形文化財に指定されている沖縄の伝統的な織物芭蕉布作りに首里高校の生徒たちが挑戦しました。芭蕉布作りに挑戦したのは首里高校染織デザイン科の1年生40人です。

大宜味村の喜如嘉芭蕉布事業協同組合の平良美恵子理事長らが指導する中、芭蕉の皮から取り出した繊維を細かく割き、それを結び合わせて一本の糸に紡いでいく「苧績み(うーうみ)」という作業に挑戦しました。

作業をした生徒たちはそれぞれ「芭蕉でやると、練習していた糸と違ってバサバサになったり、言うことをきかないですけど、やってみると楽しいです」「私も先生を見習って頑張っていきたいです」「大変だと思うけど、できたときは達成感があって良いと思う」と話していました。

また、平良美恵子理事長は「芭蕉布は軽くて涼しい、沖縄の衣料としては最適です。だからもっともっとわかってもらいたいし、残していかなければいけないと思って頑張っています」と芭蕉布に対する思いを語りました。

一枚の着物を仕上げるためにはおよそ2万2000回も繊維をつなぎ、糸を作っていかなくてはならないということで、生徒たちは気の遠くなるような細かい作業に苦戦しながらも、あらためて伝統の重みを感じているようでした。