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北朝鮮の衛星と称するミサイル発射予告に対し国が配備を決めたPAC3が5日朝、石垣港に到着しました。

PAC3を載せた自衛隊の輸送艦「くにさき」は5日午前7時ごろに石垣港に到着。接岸後さっそく、発射台などを搭載した車両が次々に上陸しました。その後、部隊は市街地を通過、設置場所となる石垣港内の埋立地には多くの車両が並んでいるのが確認できました。

石垣市民は「いろんな艦船が来てますでしょ、あれを見ると何か戦争態勢に入っていくのかなという思いもありますし、怖いですよ」と話していました。

埋立地に向かう道路では警察による交通規制も実施され、通行車両をチェックするなど物々しい雰囲気に包まれていました。

PAC3配備に伴い、破壊後の破片落下に対応するなどの理由で、県内には石垣市を中心におよそ900人の自衛隊員が県内に派遣されています。

このうち4日から自衛隊の派遣が始まっている与那国町では、5日も12人の自衛隊員と車両7台が久部良港に到着しました。派遣された自衛隊員は合わせておよそ50人。PAC3の配備はなく、落下物による事故など、万が一の事態に備えた救援部隊です。

自衛隊誘致に反対する与那国町の崎元俊男議員は「多良間の方は、防衛省の職員が3名か5名の割合と聞いていますので、PAC3が配備されない与那国に、なぜこんだけの自衛隊員が50名も来るのか。住民に対する地ならしかなという警戒は持っております」と話し、また、誘致に賛成するという住民のひとりは「これは誘致するための動きではないので。ただタイミングがこのタイミングだったっていうだけで、地ならしとは関係ないんじゃないかなとは自分は思います」と話していました。

与那国町での活動部隊は6日以降、町と調整しながら緊急時の連携訓練などを検討するということです。