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復帰40年企画。きょうは沖縄の若者を大きな影響を与えた沖縄フォーク村についてです。3日、40周年の同窓会コンサートを開かれ、多くの人が集まりました。当時の若者に大きな影響を与えた「フォーク村」について、当時の思いなどを交えてお伝えします。

今月3日、那覇市の新報ホール。早くから並んだおよそ250人が開演の時を待っていました。団塊の世代が多く見られるなかで、若い人の姿も。

観客「雰囲気かなぁ、やっぱり、聞いたことが無いのでどんな雰囲気なのかなというのも楽しみにきたので」

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観客「話しを聞いたときからどきどきしていますよ、わくわくしています待っていました」

沖縄フォーク村の結成40年を機に企画された同窓会コンサート。会場はほぼ満席の状態になりました。「五つの赤い風船」の西岡たかしさん。斉藤哲夫さんなど日本のフォークを盛り上げた人たちをゲストに招き、会場は大いに盛り上がりました。

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「沖縄フォーク村」結成のメンバーであり、このコンサートの実行委員で代表を務める佐久川修(さくがわおさむ)さんは、「一つの区切り」の企画だと話しました。

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佐久川修さん「中心メンバーが殆ど還暦になったでしょ。ここら辺でひとつ区切りをつけようかというのが、大きな呼びかけ」

1960年代後半から70年代にかけ、全国で流行したフォークソング。世相を憂い、明日への希望を歌う歌の数々に、当時多くの若者が夢中になりました。

沖縄でも、日本に復帰する前の年1971年に音楽好きな20歳前後の人たちが集まり、フォーク村の前身「全沖縄フォーク同好会」を結成。コンサートを開催したり、レコードを出すなど全国的に注目されました。

佐久川修さん「多分、本土復帰の中で本土で沖縄が大きく取り上げられた、それとベトナム戦争の前線基地じゃないですか。その中で本土から見たときに、そこの若い人たちが、どういう風な歌を歌っているのか、非常に興味があったんだと思う」

本番まで1週間あまりとなった先月、出演者は那覇市内のライブハウスに集まり、リハーサルを行いました。久々の仲間との再会を楽しんでいました。

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まよなかしんやさん「同じ団塊の世代に対しては、もう一度熱い思いというかねぇ、ギターを取り出して、若者たちとね一緒に歌ってほしいなというそういうのを感じますねぇ」

復帰から40年。同窓会コンサートで再会を果たした同じ時代を過ごした人たちは、

男性観客「昔懐かしい、家内は1つ下ですから。一緒に大学時代で楽しい楽しいフォークを聞けました。最高です」

まよなかしんやさんは、「フォーク村の活動が復帰運動そのものだった」と話します。

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まよなかしんやさん「まさに年齢的にも青春だし、だからそういうフォーク村のフォークソング活動と復帰運動そのものが、僕にとっては青春でしたから」

そして佐久川さんは、フォーク村に関わった多くの人間は、復帰をはじめとする沖縄が抱える大きな問題を自分なりに表現したかったのだと振り返ります。

佐久川修さん「歌を通して沖縄というものを常に問題提起をさせられたというかそのなかで、問題提起をしていることをいかに解決していくか?ということをずっと考えさせられたというか」

復帰と沖縄の在り方について熱い思いを持っていた当時の若者たち。40年という節目に、音楽で再び呼び起された当時の記憶を振り返ります。

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女性観客「あのころ平和について、いろいろね歌とかもねぇあって、ちょっとは考えていたと思うんですけど、もうちょっとまじめに考えて、子どもたちのためにも孫たちのために考えなきゃいけないかなって思いました」

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男性観客「基地問題とかいろいろな問題では、なかなか進まないところがあるそこに悔しいところがありますけれどねぇ」