※ 著作権や肖像権などの都合により、全体または一部を配信できない場合があります。

野田総理は先ほど自衛隊機で帰任、こちら沖縄総合事務局ではおよそ1時間前に、帰任前の会見が開かれ、総理は就任後初の沖縄訪問を「私なりのスタートラインに立った」と総括しました。

沖縄滞在中、野田総理は行く先々で、3000億円の一括交付金創設や沖縄振興新法の成立に全力を尽くすこと、また、アメリカ軍再編のパッケージを外して基地負担軽減を進めていくとの考えを繰り返しました。

その一方で、普天間基地の辺野古への移設が「唯一有効な方法」だと、引き続き沖縄側の理解を求めていく考えを強調しました。

野田総理「県外に求めたほうが早いですよというご意見があることは承知をしてはおりますが、逆に沖縄の米軍基地の負担軽減等々について、具体的になるべく早い段階で実績を作っていくことによって、ご理解を頂くと言う環境整備をしていきたいと」

再編のパッケージを外すことは、これまで沖縄が求め続けていたにも拘らず、「不可能」だとされていたものです。評価する声がある一方で、元々「不可能」ではなかったことが証明されただけだと、冷ややかに受け止める声もあります。

パッケージを外すことで、確かに総理の言うとおり、アメリカ軍再編の膠着状態は動き始めるかもしれませんが、「辺野古への移設」という点に関しては、政府と沖縄との押し問答が解消されるメドは全く立っていません。総理訪問をめぐる各地の動きを、この後まとめてお伝えします。