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竹富町教育委員会は2012年4月から使用する中学校の公民教科書について、文部科学省が竹富町を無償配布の対象としないことから、支援者からの寄付を受け自らが採択した教科書を配る方針を決めました。

八重山地区の教科書問題では地区の協議会が育鵬社を採択した答申に対し竹富町教育委員会は「答申に問題がある」と異を唱え東京書籍を採択しました。

このため文部科学省は竹富町を教科書の無償配布の対象から外すという異常な事態となっています。

22日に開かれた竹富町教育委員会の臨時会で慶田盛教育長は、「教科書を贈りたいという申し出が多く寄せられている」と現状を報告。そのうえで、支援者から寄付を受け付け採択した教科書を生徒に配る方針を提案、委員全員が同意し、事務手続きに入りました。

また22日の県議会でもこの問題について自民党の島袋議員が質問し大城教育長は「竹富町教育委員会の自主性を尊重するとともに、生徒一人一人に教科書が無償で給与されるよう、支援して参りたいと考えております」と答えました。

竹富町教育委員会では今後も国に対し無償配布を要望するとしていますが今回の寄付の方法など詳細についてはまだ決まっていません。