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普天間基地の辺野古への移設に向けた環境影響評価手続きで、仲井真知事は20日、「評価書にある措置では環境保全は不可能で辺野古移設は事実上不可能」とする意見書を提出しました。

飛行場部分に関する知事意見の提出期限を迎えた20日、県環境政策課の職員が沖縄防衛局を訪れ、知事意見を手渡しました。2011年末、未明の評価書搬入のドタバタ劇とは対照的に提出にかかった時間は、わずか1分足らずでした。

提出のあと、沖縄防衛局の真部朗局長は「今後、きょう頂きました知事意見をきちんと精査させていただいて、それにできるだけ適切にこたえられるようにして参りたい」と淡々と答えました。

また、県環境生活部長の下地部長は「25項目175件の不適切な事項を指摘しております。県としては事業者である国において本意見を十分勘案して頂きたいと考えております」と会見ではなし、また仲井真知事は「国はどういう風にして対応されるのか、むしろそこは我々の方が聞きたいところです」と話していました。

知事意見の提出を受け藤村官房長官は定例会見で「まだ細部についてきちんと報告は受けていませんが、これはいずれにしろ、防衛省において知事から出された意見書を今から精査をし、今後適切に判断対処していく」と述べました。

また、辺野古で座り込みを続けるヘリ基地反対協の安次富浩さんは「アセス審査会の委員の皆さんの答申が、知事をして、辺野古移設が環境に多大な影響を与えるという表現と、ここの基地建設は無理なんだということにつながっていったと思います」と話していました。