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沖縄戦で亡くなった戦没者の遺骨をDNA鑑定し遺族の元に帰そうと、遺骨収集ボランティア団体が9日に厚生労働省を訪れ、DNA鑑定に必要な遺族のDNAの採取を行うよう要請しました。

厚労省社会援護局を訪れた「ガマフヤー」代表の具志堅隆松さんは、遺骨が見つかった場合にすぐに対応できるよう、照合に必要な遺族のDNAの採取を国の責任で行うことなどを要請しました。

これに対し厚労省の担当者は、「遺骨が見つかっていない遺族のDNAまで事前に採取するのは、費用を考えると難しい」と、難色を示したということです。

第二次世界大戦における戦没者のDNA鑑定は、シベリア抑留者を中心に、832人の身元が特定されていますが、沖縄戦では日本兵1人の身元しか特定されておらず、沖縄の住民は一人も特定されていません。

具志堅代表は、「遺族が生きている間にDNAの採取をして、備えておくべきだ」と訴えています。