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1945年の大戦で原子爆弾が投下された広島で被爆した、「被爆ピアノ」のコンサートが、30日、糸満市の中学校で開かれました。

この「被爆ピアノ」は、1945年の8月6日、爆心地からおよそ1.8キロ離れた住宅で被爆したもので、広島のピアノ調律師、矢川光則さんによって修復され、これまでに、全国でのべ700回以上のコンサートが開かれています。

30日、沖縄戦最後の激戦地糸満市の高嶺中学校では、およそ200人が、67年の時を超え、語りかけてくるようなピアノの音色に静かに耳を傾け実際に生徒も演奏しました。

ピアノを修復した矢川光則さんは「戦争っていうのはどういう事なのか」「今日この被爆ピアノの音色で、生徒さんがひとりひとり考えていただけるきっかけになってもらえばいいんじゃないかと思っています」と話していました。

実際に被爆ピアノを弾いた生徒は「すごい良い音だなと思いました」「私も平和について考えてみたいなと思いました」と感想を話していました。

沖縄での被爆ピアノコンサートは、2012年6月にも開催される予定です。