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混乱の舞台になったのは「守衛室」。普段はさほど注目されることのない、この場所が連日多くの県民に取り囲まれました。

年末26日から、県庁には辺野古移設に反対する市民団体のメンバーが連日詰めかけ、沖縄防衛局の職員が評価書を持ち込むのを阻止しようと警戒。こうした中、防衛局は持参するのを断念し、発送する方針に切り替えます。

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県庁の玄関では、市民団体が出入りする車を一台一台止めて荷物をチェック。遂にそれらしき荷物が到着しますが…。

上原徹管財課長「これ中身は何でしょうか、評価書ですね。このままでは事故が起こりますから、入れることは困難だと思います」

結局、荷物は持ち帰らされることに。そして防衛局は驚くべき行動に出たのです。

午前4時すぎ。人気のない県庁に沖縄防衛局の職員たちが訪れ「守衛室」に評価書を置いて行ったのです。

山城博治平和運動センター事務局長「怒りというより恐ろしくて、これらは何するかわからないという気持ちでいっぱいです」

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この後、その扱いを巡りさらに揉めることになります。業務時間外に持ち込まれた段ボールには、差出人の名も宛先も書かれておらず、議員たちからは「これでは不審物も同然」だとして送り返すべきとの声もあがりました。また当初予定されていた部数は24部でしたが、8部不足していのです。しかし…。

県はこれらの評価書を受理する方向で手続きを進めると表明したのです。

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又吉進公室長「県としましては、受理せざるを得ないというのが県の結論でございます。部数が足りなければ、追加してくださいということ」

仲村未央県議「どうしてそれが足りていないとわかっていながら、今の段階で受理する表明をするのか」

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前田政明県議「結局県も同じような立場で、追認したという風にしかならないですよ」

納得いかない市民団体のメンバーおよそ150人が知事室に押し掛ける事態になりました。

仲井真知事「確かに運ばれ方が何と言いますか、ちょっと奇異な感じは受けます」

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しかし政府は、全ての書類を年内に県に届けると強気の姿勢を示したため、残り8部が持ち込まれることを阻止しようと市民団体が守衛室前で、正月を返上して徹夜での座り込みを実施。県庁で年を越す人もいました。

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そして年が明けて、仕事始めの昨日。県は評価書を市民団体立ち会いのもとで開封。一方、市民団体は座り込みが10日目になる中、今後は評価書の中身について問うていくとの方針を固め、座り込みを解除。辺野古移設を巡る攻防は次の局面に入りました。