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教育委員長が八重山地区の教育委員会へ事態解決を求めました。公民教科書の選定を巡る問題で、県教育委員会は16日の定例会で教育委員長が、3市町教育委員会に対して再協議の開催と同一の教科書を採択するよう求めました。

中野吉三郎教育委員長は「是非、3市町教育委員会がそれを子どもたちに示す良い機会でもあります。民主主義国家を教える機会でもありますので、ちゃんと協議をしてもらって一本に絞れるよう努力してもらいましょう」と話しました。

16日開かれた県教育委員会の定例会で、大城浩教育長が八重山教科書問題で10月19日文部科学省に提出した意見書の内容と10月31日の文科省との協議について説明。報告を受けて、県教委のメンバーからは、地区の住民が解決に向け動いているので期待しているといった意見や県教委の方針を一本化して力強く指導すべきだとの意見も相次ぎました。

そのなかで中野教育委員長は、3市町教育委員会に対して再協議の実施と同一の教科書採択を求める発言をしました。委員長は、これまで多くを発言しませんでしたがこの発言によって、解決に向けた道筋を求めたことになりました。

また、この問題をめぐり教育関係者や市民団体が竹富町への教科書無償配布などを求めて11月23日に県民集会を開きます。

会見で呼びかけ人の一人沖教組の山本委員長は「八重山の子どもたちや学校が蚊帳の外に置かれ政治的な思惑で進行したといっても過言ではないこのままでは学校教育への信頼が大きく揺らいでしまう」と危機感を募らせました。

集会では9月8日に八重山全教育委員で採択した東京書籍の決定を認めさせること戦争賛美・沖縄差別の育鵬社の教科書採択を許さないことそして、文科大臣の竹富町有償発言の撤回の3つを求めるとことにしています。

県民集会は11月23日かでな文化センターで開かれる予定で、主催者側は多くの県民の参加を呼び掛けています。