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Qリポートです。基地問題をテーマにダンスの全国大会に出場する普天間高校の取り組みを以前も紹介しました。その全国大会まで、あと1週間となりました。今自分達が置かれている沖縄の現状について彼らの考えも深まりつつあるようです。

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「てっぺん取るぞー、イエー」

来週神戸で開催される全日本ダンスフェスティバルに参加する普天間高校ダンスチーム。

大会まであと1週間。指導する石嶺先生から厳しい指摘が飛びます。

石嶺先生「もっと前に迫るように迫って迫って、弱い!」「沖縄の思いを、出して出して、弱い、皆さんの気持ちよ、気持ち、もっと強く!」「沖縄の気持ちをお願いだから表現してほしい」

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ダンスのテーマは「フェンスの向こうに」。

自分達の身近に横たわる基地問題。

アメリカ政府の思いのままに動く日本の様子を操り人形で表現したり、空手や琉舞を取り入れて沖縄の思いを強くアピールする工夫が凝らされています。

チームのリーダー的存在なのが比嘉大志くん。ダンスの指導も行っています。比嘉くんが演じるのは、琉球時代の先祖を引き連れて、祈りをささげるユタの役です。

2歳の頃から琉球舞踊を習う比嘉くん。

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比嘉くん「始めた記憶はなくて物心ついたときはやってた」

比嘉くんの体には郷土の芸能が染み付いています。

基地に対する考えも、ダンスの振り付けを考える中でまとまってきました。

比嘉くん「(基地は)あるからあって当たり前、普通、当たり前みたい(に思っていた)、また飛行機飛んで、授業中断するのは当たり前みたいな」「だからその普通(と思うこと)をやめたい」

普天間基地は比嘉くんたち高校生にとって、生まれたときから存在していました。

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比嘉くん「こんなこと考えたことなかった子たちもいるんですよ、中には。初めて、こういうときはこういう感情じゃないのって言い合っている中で、いろんなことを考えさせられますね」

そんなダンスメンバーの思いを伝えたいと新たなことに挑む生徒も出てきました。照屋匡くんです。

照屋くん「間違えなくここですよね、こっちで(間を)とりたい」

照屋くんは基地問題をテーマにした作文を、校内弁論大会で発表することにしました。弁論大会前日。照屋くん、内容をより膨らませることを提案されます。

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島袋先生「単純に基地が沖縄に不要な必要かってことじゃないよね」「ダンスの創作を通していろいろなことを考えたってあるでしょ、このいろいろなことをあなたがもっと書けるかってことさ」

照屋くん、自分の思いをあすまでまとめなければなりません。

校内弁論大会、当日…

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「学校が終わり部活動をしているとき、よく飛行機の音が聞こえてくる」

「今を生きる高校生の僕達はこの現実が気にならない」

「ダンスに参加するようになって僕は基地に関するニュースや講演に自然に耳を傾けるようになったし」

「基地の苦しみを訴える人の声がしっかり心に届くようになったと思う」

「基地は沖縄に必要なものなのか、ダンスの創作を通していろんなことを学び考えた」

「答えはやはりノーだと思う」

比嘉くん「ビックチャンスだと思います、このダンスっていうのは」「本当にチャンスがあったからこそ、こういうことが考えられたし、匡が(全校生徒の)前で言えたと思うんですよ」

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大会まで1週間、照屋くんが突然髪を切ってきました。意気込みが伝わってきます。

照屋くん「(決勝に)行きたいから刈るしかないですね、お前も刈ってこい」

比嘉くんも本番ぎりぎりまで振り付けを悩み続けます。

照屋君「気にならないとか若い世代が言っている場合じゃないので」「県内の人の苦しみとか怒りを1個1個に気持ちを込めて気合を入れて」

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比嘉くん「本当に今の私たちの現状、ないほうがいいとかそういう気持ち・訴えじゃなくて、あることの苦しみっていうのをわかってもらいたいなって思います」

弁論大会に出た照屋くん、一時は恥ずかしさもあって取材に応えたがらない時期もあったんですが、ダンスを通して基地のことをいろいろと考えるうちに、気持ちを伝えるいい機会だと前向きになってインタビューにも答えてくれました。

全国の若者が集まる全国大会という舞台で、沖縄だけの問題と捉えられがちな基地問題を、若い感性で、思いっきり伝えてほしいものです。

そして全国の人たちが、彼らのダンスをどう受け止めるのか。大会の模様は、さ来週火曜日、ステーションQでお伝えします。