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2011年9月に起きた尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件で、那覇検察審査会は21日、2回目の起訴の議決をしました。今後、中国人船長は強制起訴されることになります。

この事件は2010年9月、尖閣諸島沖で中国漁船が海上保安庁の巡視船に衝突し、那覇地検が逮捕されていた中国人船長を起訴猶予処分としていたものです。

これに対して、千葉県在住のジャーナリストらが不起訴は不当だとして、那覇検察審査会に申し立てをしていて、検察審査会では1度起訴相当の議決をしていましたが、那覇地検が6月、再び不起訴としていました。

この結果を受けて、21日に那覇検察審査会は審査を行い、船長は「本件以外にも違法操業をしたことがあり、検察官の裁定に納得できない」として、起訴を議決しました。2回目の起訴が議決されたため、今後、中国人船長は強制起訴されることになります。外国人が強制起訴されるのは今回が初めてです。

那覇地検の平光次席は「不起訴処分に理解得られなかったことは残念。指定弁護士に必要な協力をしたい」とコメントしています。