※ 著作権や肖像権などの都合により、全体または一部を配信できない場合があります。

めざせ甲子園です。11校目のきょうは、去年のセンバツ甲子園、興南とともに史上初の2校同時出場も果たした、今年の大会の第2シード・嘉手納です。

今年の県春季大会、糸満高校との決勝戦。嘉手納は8回に同点に追いつくも、9回にサヨナラで敗れ準優勝。この夏、第2シードとして、再び頂点を狙っている。

News Photo

嘉手納のマウンド守るのは身長164センチの小さなエース名渡山大地だ。地面スレスレから繰り出す本格的なアンダースローだが、このピッチングを体得するまでには、相当な苦労があった。

名渡山大地投手「リリースを低く意識しろと言われて、(指を)何回も地面にぶつけて、打撲とかは何回もあります」

アンダースローは下半身に大きな負担がかかるため、最初は3イニングも投げればヘトヘトだったというのだが…。

名渡山大地投手「走りこみも増やしてきたので、9イニング投げることが出来るようになりました」

マックスは110キロ弱ながら、カーブ、シンカーと投げわけ、打たせて取るピッチングだ。

ついに完成形となったサブマリン名渡山を擁す嘉手納、チームの戦力分析は!

News Photo

評価4と高い点数をつけた投手力は、名渡山とともに継投が予想される糸数祐樹も調子をあげている。

バッティングでは1番・与那覇隆久、4番・糸数祐樹と不動の打順を置いた上で、3番に仲宗根亮、5番には島袋貴斗が有力だ。

春はクリーンナップが1割から2割台の打率しかなく、チーム打率も2割4分9厘と低く、打撃力アップが課題だったが、真玉橋監督の評価4はこの夏、力をつけている裏づけだろう。

真玉橋元博監督「(チームが)やっと形になってきたという状況だと思います」

News Photo

伊佐英享主将。ベンチの中で、最後の夏に挑むキャプテンだ。

仲宗根亮三塁手「伊佐は責任感が強いキャプテンで、ベンチでも人一倍声を出してくれるので、本当に頼りになるキャプテンです」

伊佐は仲間の一人ひとりのしぐさや表情を見逃さず、細やかにアドバイスしたり、ベンチからグラウンドへ声をかける。

伊佐英享主将「選手を信じているので、自分はベンチで、ベンチワークだけなので大丈夫です」

ナインの誰もが認めるキャプテン伊佐だが最も信頼を寄せているが真玉橋監督だ。

News Photo

真玉橋元博監督「(伊佐は)もう弟2監督ですよ、本当に。信頼を置いていますし、スタメンであるかないかではない」

伊佐英亨主将「(監督は)怖いところもあるんですけど、自分達は監督についていくだけなので(監督への)信頼は半端ないです」

また、チームには伊佐とともに陰で支える選手がいた。幸喜大弐くん。今年4月ヒジを手術した。

News Photo

幸喜大弐くん「正直怖かったです。今すぐに手術しなければいけないと(医者に)言われて、最初は断ろうとしたんですよ。やっぱり最後の夏は思いっきりフルスイングしたくて・・・」

この夏、幸喜くんはベンチ入りできなかった・・・。しかし、仲間とともに夏に挑む決意は固い。

幸喜くん「やっぱり一番は、どんな形でもチームのためにやって、チームの力になりたいです」

News Photo

嘉手納野球のモットーは「球道無限」。チームの固い信頼が、この夏、嘉手納に限りない可能性を見せる!

幸喜くん「“球道無限”って、満足せずにさらに上、さらに上に目標を持って着実に努力していくって意味なんですけど、やっぱり野球だけじゃなくて、人生においても“球道無限”って言葉は共通していると思う」

糸数祐樹中堅手「去年、先輩達と一緒に甲子園を経験したので、今度はこのメンバーで自分達の時代も行きたいと思っています」

『絶対甲子園行くぞ!』

News Photo