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バスケットのbjリーグは西地区2位のキングスが勝率で並びながらも得失点差で首位をゆずる大阪との直接対決を迎えました。首位奪還のためどうしても2連勝がほしい大事な一戦、特別な思いで挑む選手がいました。

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東日本大震災で被災した仙台89ERS(エイティーナイナーズ)からレンタル移籍した志村雄彦(しむらたけひこ)選手。志村選手「(胸に)喪章がついているので、命をなくされた方、宮城仙台のみなさんに、僕がプレーすることで必ず勇気希望を与えられると思って」

勝率で並ぶ首位大阪との直接対決,司令塔の与那嶺が左足首を負傷し本調子でない中,代わって先発に起用されたのは志村選手でした。チームとの練習はわずか3日,彼を支えたのは沖縄,そして仙台のブースターの思いでした。レギュラーシーズン過去最多の3266人が来場。仙台89ERSの看板を持つブースターもいました。

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身長160センチながら、大阪のビッグマンを相手に気迫溢れるプレーで攻撃の起点を作ります。志村選手「命があるからこそ,こうしてプレーできると思います」「まだまだ苦しんでいる人がいるなかで僕は全力でやらなきゃいけない」

キングスは最終第4クオーター残り3分で8点のリードを奪われますが、ブースターからはあきらめない声援。じりじりと点差をつめるキングス,残り1分を切ってついに逆転に成功します。

桶谷HC「いままでだったらあそこでしゅんとなるチームが、彼(志村選手)の前を向いてバスケットをする姿勢(を見て変わった)」「顔色一つ変えずに前に向かう姿勢がこのチームには必要でした」

残り2,7秒、1点差で大阪にフリースロー2本を与えるピンチではブースターの声援が、大阪の手元を狂わせます。(1本目はずれる!)ピンチを同点でしのいだキングスは延長戦、大阪を引き離して逆転勝利をあげました。

そして首位固めの第2戦は、スピード感溢れるキングスバスケで大阪を圧倒!見事な2連勝で今シーズン初の首位に立ったキングス沖縄そして仙台の思いが1つになって王者奪還への足固めが整いました。

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志村選手1日目会場挨拶,沖縄仙台のブースターにメッセージ「はいさい!!」「本当にこんなに暖かく迎えてくれて感謝でいっぱいです。必ずチャンピオンシップを勝ち取って仙台宮城に熱い思いをとどけますんで皆さん応援よろしくお願いします!!」