2011年3月31日 18時31分

福島の3家族、宮古島で再出発

福島県双葉町・笠原 勝さん「まあ仕事してると色々考えなくていいので、仕事してる方が気持的には楽かな」

福島県で震災にあった笠原勝さん。自身の家族と親戚2家族とともに、今月18日から宮古島市に避難してきました。いま笠原さんは、近所の畑を手伝いながら3家族で暮らしています。

笠原さん「家でも畑と田んぼは作ってたんで、休みの日とか草刈りとかは手伝ってたんだけど、ここまできつくはなかった」

笠原さんと親せきの伊東さん、山尾さん一家が暮らすのは宮古島市営住宅。宮古島に嫁いだ伊東さんの娘が縁で、沖縄に避難することを決めました。

避難した2日後には市営団地への入居も決まり、着の身着のままで避難した家族の元へは地域の人たちから家具や衣類も届けられました。

福島県二本松市・伊東富子さん「もう今はおかげさまで、何不自由なく。とても元気を取り戻しました」

福島県二本松市・伊東 博さん「少し自給自足で頑張ろうかと思うんです」

二本松市で農業を営んでいた伊東さんは、福島第一原発の事故で避難を余儀なくされました。隣近所とのつながりが強い所だっただけに、避難先で穏やかな生活を始めようとする今も、故郷を離れた辛い思いが胸に深く残っています。

伊東さん「こうやって平和なところにいるのが、何か、残してきた人たちにすまないような気持ちもする。ええ、まあ複雑な気持ちです」

笠原さん「もう近所の方もてんでバラバラ。『どうしてるのかなっ』ていう人もたくさんいる」

笠原さんや伊東さんご家族のように、そこに娘さんがいるなど、つてがあればいいのですが、つてがあってもなくてもそれでも避難しなければならないという人たちには、その土地で安心して暮らしていけるよう地域で支えることが必要です。

被災者の避難を民間でもサポートしようという取り組みが各地で進んでいます。

現在、南三陸町に被災者支援のボランティアスタッフを派遣している『那覇オーシャンダイバーズ』では「現地に避難希望者は大勢いるのに受け入れ先の情報がない」として、受け入れ支援が可能な人へ協力を呼び掛けています。

具体的には県内で空き家や空き部屋などを提供してくれる人、またその部屋の掃除や修理をして受け入れ準備をするボランティアスタッフをホームページを通して募集しています。

震災後も不安な毎日を送る被災者の皆さんに対し私たちは何ができるのか、考えなければなりません。

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