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前の沖縄総領事で、アメリカ国務省のメア日本部長が「沖縄の人はゆすりの名人だ」と発言した問題で、県内では抗議の声が上がっています。

この発言は2010年12月、ワシントンにあるアメリカン大学の学生14人が研修旅行で沖縄を訪れる直前、国務省で行われた講義の中であったものです。

メア日本部長は「日本人は合意を追い求めるふりをして、できるだけ多くの金を得ようとする」と述べ、また沖縄については「日本政府に対するごまかしとゆすりの名人」などと述べたということです。

講義を聞いた学生は「彼は沖縄県は日本政府をゆすっていると言っていた」「彼はエクストーション(ゆすり)という言葉を使った。それはとても強い言葉だ」と話しています。

メア日本部長は2009年まで沖縄総領事を務め、現在も普天間基地の移設問題に深く関わっています。そんな人物の発言だけに仲井真知事も半ばあきれ気味の様子でした。

仲井真知事は「外交官の質が問題になるんじゃないですか。あんな長いこと沖縄にいてね。あんまりコメントしたくないです。(Q:ゴーヤーも作れないと)だっからよー、県民に言ってください」と話していました。

一方、メア日本部長は「講義はオフレコで行った」「発言録は正確でも完全でもない」と反論していて、日本政府も事実確認をしない方針です。

枝野官房長官は「事実と異なると思われる報道に対して、どういう対応するのかというのは、時々私もそういう対応を迫られることもあるが、アメリカ政府において、必要があれば、適切に対応すると思う」と話しました。

県内では連合沖縄が、午後6時から緊急集会を開くなど抗議の声が高まっていて、今後さらに波紋を広げそうです。