2011年2月23日 18時45分

Qリポート “エコカー”電気自動車の可能性

「エコカー」、「ハイブリッド車」など、少し前まではなかった言葉が、今や当たり前に使われるようになりました。それだけ、車が環境に与える影響や車の燃費に消費者の関心が高まってきているといえそうです。そこで、きょうは究極の?エコカー、電気自動車についてお伝えします。スタジオには、取材した草柳記者です。

沖縄では、今月から220台の電気自動車のレンタカーが導入されました。電気自動車の普及は進むのか、一つのモデルとして、全国的にも注目が集まっています。まずは、電気自動車が「車」としてどの程度の性能を持っているのか、実際に那覇から辺戸岬まで運転して、その実力を体験してきました。

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まずは、通常と同じ手続きで車を借ります。電気自動車といっても、基本的な操作方法はガソリン車のオートマチック車と同じです。シフトレバーには、「ドライブ」モードと「エコ」モードがあります。「エコ」モードにすると、加速性能やエアコンの設定が控えめになり、10%程度、電力を節約することができるそうです。せっかくなので、今回は、「エコ」モードで辺戸岬を目指しました。

車載カメラ「静か、ロードノイズだけ、あっという間にスピードが出る,モノレールのようですね」フル充電で走れるのはおよそ180キロ。現在の充電量であと何キロ走れるかは、常にフロントパネルに表示されています。今回は、一般的な観光客の皆さんが通るであろうルートを辿ってみました。車は順調に北上し、名護市も抜けて、海洋博記念公園へ。

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まだまだ、余裕はありましたが、途中、念のため初めての充電を行いました。幹線道路沿いのコンビニエンスストアなどに、急速充電器が17か所設置されています。所要時間はおよそ30分。80%程度の充電が可能です。こちらは、最北端の充電施設。昔ながらの共同売店に、最先端の充電器が設置されています。

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辺戸岬より「無事到着しました。帰りにもう一回充電が必要ですね」さて陽も傾いてきたので、高速道路で那覇に戻りましょう。伊芸サービスエリアと、中城サービスエリアにも急速充電器が設置されています。この他、主要ホテルなどに、一晩かけてフル充電する普通充電器も設置されていて、寝ている間に充電できるようになっています。

今回、那覇から辺戸岬まで往復320キロ走ったんですが、充電回数は行きと帰りに一回ずつ、2回でした。充電にかかる費用は、カード登録料2000円と一回当たり500円です。今回は3000円かかりました。

気になるのは燃費=電気ですから電費(でんぴ)というそうですが、320キロを3000円で走りましたから、1キロ当たり、およそ10円。ガソリンを1リットル120円とすると、リッターあたり12キロ走ったことになります。

ただ、カード登録料を除いて、実際に充電した電気代だけで計算すると、320キロを1000円ですから1キロ当たり3円程度。ガソリン換算で、リッターあたり38.4キロとなります。

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Q.かなりの低電費ですが、一般ユーザーも増えていくのでしょうか?レンタカーは、新車を導入してから3〜4年程度で中古車市場へと流れていきます。つまり、今回導入された電気自動車も、中古車として市場に出回りますので、電気自動車を利用する一般ユーザーのすそ野を広げることができるのではないかと期待されているんです。

電気自動車に欠かせない充電設備を設置している会社とレンタカー会社に、今後の事業の展望を聞いてきました。

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AEC 松本宗久部長「沖縄県は島国ですので、県外に車が出て行かないという最大のメリットがあります。そういう意味では、少ない投資で最大限の効果が発揮できるような充電インフラの整備ができるだろ うというのが一点。レンタカーという、観光客に使ってもらえるよ うな車が大量にあるというのが、非常に沖縄の中でビジネス展開を する意味では重要性を持っていると思います」

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ニッポンレンタカー 白石武博社長「100万人住んでいる島の、100キロサイズというところを一つのモジ ュールにして、これで普及のモデルを作ることで日本(本土)に対 してエコカーを進めていくためのソリューションとして提案する、 沖縄モデルとしてですね」「沖縄と同じような環境のところというのは非常にたくさん世界各国 にありますから、そこに沖縄で作った普及モデルというのをパッケージ化して輸出していくことで、沖縄型産業モデルというのを、こ れもできるんじゃないかと思っていてですね」

電気自動車が「普通に」走れる環境が、今回、全国に先駆けて沖縄で整備されたといえそうです。これに合わせて、台数は少ないんですが、タクシーとしての導入も始まっています。また将来的には、車としてつかえなくなった電池を、自然エネルギーを蓄電するための家庭用として使っていこうという研究も進んでいて、非常に長い目で見た、ビジネスモデルとして捉えられている。

10年後は、車はもちろん、家庭でも、充電池=バッテリーが主役となる、そんな日が来るかもしれません。

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