※ 著作権や肖像権などの都合により、全体または一部を配信できない場合があります。

県議会で東村高江区のヘリパッド建設問題について、又吉進公室長は「国におきましては市町村の意向等もふまえ、地域住民の生活や当該地域の自然環境に十分配慮するべきであると考えております」と話しました。

これは22日から始まった代表質問で、自民党の新垣哲司議員の質問に答えたものです。県として、東村高江区のヘリパッド建設問題について、現状をどのように把握しているかということや県の基本的な考えを問う質問に対し、又吉公室長は「知事はこれまでに自ら現地を視察したり、職員を派遣するなど、地元の意見を聞いてきた」と述べました。また「SACO合意事案に基づき、段階的に基地の整理・縮小を図ることが最も実現可能な方法である」とした上で、地元住民の生活や自然環境を尊重するべきとの見解を示しました。

ヘリパッドの建設現場では22日も午前11時半過ぎ、防衛局員を先頭に作業員らおよそ60人が現場に到着しましたが、建設に反対する住民が立ちはだかり、激しい言い合いになる場面もありました。

防衛局はヘリパッドの移設は日米両政府が合意事項で、自主的な環境アセスも実施し、環境にも配慮していると建設工事を進めたい考えですが、現場を視察した名護市議の東恩名琢磨さんは「オスプレイと言う欠陥機が来ることはアセスに入ってなかった。水源地でもある森を壊す前に話し合ってほしい」と求めました。

一方、高江の建設予定地で連日のように防衛局の職員と工事を阻止しようとする反対派の住民が衝突し、ケガ人が出ていることについて、沖縄防衛局の真部局長は「ケガされた方が出たのは残念。安全かつ円滑な工事を目指したい」と述べました。

工事は現在、ヘリパッド建設の準備にあたる環境モニタリング調査や工事用道路の建設などが実施されているということです。

真部局長は2011年も例年通り、ノグチゲラの繁殖期にあたる3月から6月までは重機などを使った音を立てる作業は控えるとしていますが、この期間にそれ以外の作業を進める考えがあるかについては、十分つめていないとの回答に留めました。

また名護市に設置する名護防衛事務所については、現在の辺野古の連絡所をそのまま利用し、3月末にひとまず6人態勢でスタートさせることを明らかにしました。