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ことし過去最多となる国内10球団のプロ野球が県内でキャンプを張ります。日本ハムの斉藤佑樹投手など注目選手がいたりそして巨人がことし初めてキャンプを実施し経済効果も過去最高になると予想されていますが、その課題も見えてきました,現状について取材しました。

国内10球団に韓国4球団過去最多の14球団が沖縄に集まったプロ野球春季キャンプ。県内外から多くのファンが駆けつけ会場は盛り上がっています。りゅうぎん総研が先月発表した、ことしのキャンプでの経済効果は、およそ101億円。去年より47億円あまり増えると試算しています。ことしの注目は何と言っても日ハム期待のルーキー斉藤佑樹投手が訪れる名護市。

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JTB飯塚さん「日本ハムが宿泊する施設は早々に売り切れていまして」「まずそこの施設が売り切れになることは今まではなかったですから」「12月の半ばにはなかったですね」

JTB沖縄によると周辺ホテルの予約も好調で、名護市の宿泊予約状況は前年比130%増,佑ちゃんフィーバーに沸いています。

佑ちゃんそばの店:名護市「赤犬子」こちらのお店ではこんなメニューまで登場!沖縄そばに乗せるのはハンカチに見立てた油揚げ特注のコテで斉藤投手の背番号18番を焼き付けます。日ハムファン歴30年、調理中の比嘉店長「鉄工所に友達がいるんで無理やり作ってもらいました」

2月の名護市は桜のシーズン日本ハムのハムで作った桜もポイントです。また、星野仙一新監督の就任に沸く東北楽天が滞在する久米島の宿泊の予約状況は前年比の360%増とかなりの増加率です。

そして・・・原監督視察「見事な人工芝です」「内野のフォーメーションも全部できますから(那覇市長:よかった)すごく使い勝手としてはいいですね」ことし初めて読売巨人軍が那覇市でキャンプ後半を過ごすことになりました。そして話題の巨人対楽天のオープン戦チケット販売日は・・・ 行列先頭の方「(何時に来たんですか?)午前1時です」徹夜組が出るほどの盛況ぶりです。しかしこの今年だけのフィーバーに喜ぶばかりでいいのでしょうか?

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実は沖縄キャンプの経済効果は2008年を最高に年々減少、去年にいたっては国内8球団だった頃とそれほど数字に違いがなくなりました。ことしは、過去最高の10球団でおよそ35万人と予測していますが、

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JTB飯塚さん「ただ練習をやっているだけで、キャンプがイベント化されていないんですよね」「商品として発信されていないということが沖縄の現状としてありますよね」

実は沖縄とならんで良好なキャンプ地として知られる宮崎県,沖縄との集客数には大きな開きがあります。宮崎は巨人やソフトバンクそれぞれ1球団だけで、沖縄県全球団の集客数に迫るのです。

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JTB飯塚さん「(宮崎は)巨人のキャンプを見に行くこともあるんですが、イベント会場にお客さんが足を運ぶということでキャンプ地への誘導を行政がかなり力を入れているなって言うところがあるんです」沖縄県の課題ともいえるイベント会場作りに今取り組んでいるのが那覇市の読売巨人軍協力会です。球場前の飲食店について会議を行う協力会沖縄らしさを出したいと考えています。

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池村さん「かなり観光客がくるのではないかというのもあって、沖縄の料理も味わっていただきたいというのも含めて考えています」この他にも様々な巨人グッズを企画、販売する予定です。また県では今年初めて各キャンプ地を無料で巡回するバスを運行。県庁前などから名護市を結ぶルートなど4路線7台の運行状況や位置を確認できるシステムになっていて、キャンプ地を巡るファンにとってありがたい足になってます。

利用者県内の親子「子ども二人も連れてですので自分ひとりで、名護まで運転していく自信がなくてで、利用することを決めました。」

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それぞれの市町村でやっていた各球団の受け入れを県全体で盛り上げる動きが始まっていますがキャンプの魅力をこのチャンスにどれだけアピールできるかが今後の集客力につながりそうです。

県は観光振興計画の中で、来年度の入域観光客数を、年間720万人に設定しています。そのなかでもプロ野球キャンプは全国の注目を集め、わずか1か月ながら最も多くの観光客を呼べるコンテンツです。

さらに知事は、将来的な観光客数を年間1000万人としている訳ですから、ことし試算されている35万人というキャンプの観光客をさらに増やさなければ追いつきません。

春季キャンプは始まったばかりですが、今年の誘客の取り組みをしっかりと検証した上で、来年に向けてすぐにでも動き出す必要があるでしょう。