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普天間基地移設問題に絡む発言で反発の声です。仙谷官房長官は13日、普天間基地の辺野古移設について県民に受け入れを甘受してほしいとのべ、14日先ほど発言を撤回しました。13日からの顛末です。

仙谷官房長官は13日の定例会見で「沖縄の方々にはそういう観点から誠に申し訳ないがこういう事については甘受していただくというか、お願いしたい」と述べました。

仙谷官房長官は13日の会見で普天間基地移設の受け入れについて日米合意を履行のため沖縄県民にお願いしたいと述べました。14日の県議会本会議で、自民党の佐喜真淳議員から官房長官の発言について質された仲井真知事は、発言に至る経緯は分からないと前置きした上で、不快感を示しました。仲井真知事は「報道の通りとすれば『甘受』というような表現は、全く理解ができない表現であり、理解ができない」と話しました。また、甘受は、本来自分が甘んじて受けるという意味で、他人に言われる筋合いはないと述べました。菅総理には県外を強く求めると強調しました。

那覇市内で聞いたところ、ある女性は「何かちょっと沖縄をなめているかなという感じがします」、男性は「ああいう立場の方ですから甘受って言うのは良くない言い回しだと思いますし、沖縄の事をもう少し踏まえて言って頂きたいなと思います」、別の女性は「甘受っていう言葉ではちょっと理解できませんよね」と話していました。

この件で仙谷官房長官は14日午後の定例会見で「日米同盟のためにアメリカ軍基地が沖縄にある意味は大きく、今後も沖縄に負担をお願いしなければならないことは変わらない」とし、全面的に基地をただちに撤廃するわけにはいかないので沖縄に負担を、という思いで述べたと自らの発言を撤回しました。

仙谷官房長官は「仲井真さんが、あるいは沖縄の方々が総反発するような受け止め方をしているならいつでも撤回致します」と話しました。