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県内にあるガマや壕を戦争の記憶として保存し平和教育にどう活かすかを考えるシンポジウムが11日、那覇市で開かれました。

65年前に激しい戦争を経験した沖縄ですが、ガマや壕の跡など保存されているものは少なく「戦争遺跡」としての保存が急務となっています。シンポジウムでは学校や行政の担当者4人が現在県内で行われているガマや壕を使った平和教育の現状を報告しました。

このうち八重瀬町の担当者はガマの殆どが民有地で、土地の所有者とのトラブルが生じる例やガマの風化や倒壊で、安全面で問題となっている例を挙げ、ガマの保存を地域や行政とで一体となって取り組む必要があると述べました。

シンポジウムに参加したひとりは「みんながね、考えていかないとね、なくなっちゃうんじゃないかなというね、そういうひっ迫感を感じますね」と話していました。

戦争体験者が少なくなり記憶の風化が問題とされるなかガマや壕の重要性は教育的にも年々増していて、主催者はシンポジウムを起点に「戦争遺跡」の議論を全県的に広めたいと話しています。