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若者になぜHIV感染が広がっているのかをテーマに性的指向や健康問題について考えるシンポジウムが4日、開かれました。

このシンポジウムは県内のHIV感染者の多くが男性同性愛者である事からなぜ少数派の若者に感染者が集中しているかを課題に学校関係者や医療関係者を対象に開かれました。

厚生労働省が男性同性愛者、2万人を対象に調査した結果、およそ80パーセントが学齢期にいじめを経験。自殺を考えた人は65パーセント、自殺未遂は15パーセントにものぼるということです。

宝塚大学看護学部の日高庸晴准教授は「男性同性愛者は長年にわたり自尊心を傷つけられさらに周囲のメンタルヘルスケアも欠如していることからのちに感染のリスクの高い性交渉をえらぶ傾向がある」と指摘。

安全な性交渉の知識のほか学齢期のころから学校現場で性的特質の理解やメンタルヘルスの問題に気づくことが重要と話していました。