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65年前のきょう、新聞が住民待望の郵便の復活を伝えました。

当時の1通の手紙。残っているのはこの封筒のコピーだけです。終戦直後、貨幣経済は崩壊していたため、郵便は無料で、切手は貼られていません。戦禍で街も破壊されたため、住所は戦前の番地制ではなく、区や班という表記になっています。

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当時の郵便事情に詳しい當銘由八郎さん「(内容は)ほとんどが安否確認だと思います。というのも、散り散りばらばらになって生きてるかどうかわかりませんので」

65年前のきょう、うるま新報に「手紙が出せます」という見出しが踊りました。

8月に沖縄諮詢会が発足した際、住民からは離れ離れになった家族の安否が知りたいという声が多く寄せられたといいます。そして、翌月。本島と周辺離島で戦後の郵便が復活しました。

當銘さん「多分(住民は)嬉しかったと思いますね。安否確認ができますので」

手紙は軍政下にある為、検閲を受けるなど、制限の多いものでしたが、それでも家族や知人の無事を知ることのできた住民の喜びはとても大きかったといいます。