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いよいよ夏の甲子園は明日、春夏連覇を目指す興南が初戦に挑みます。初戦の相手、鳴門高校の戦力分析と、きょうの興南ナインの表情を甲子園から棚原さんのリポートです。

棚原記者「興南の注目の初戦の相手、徳島県代表の鳴門高校。興南の練習会場から来るまでおよそ10分ほど離れた、目と鼻の先で練習に汗を流しています」

徳島大会第3シードながら、15年ぶりの代表を摘み取った古豪・鳴門高校の柱はエース吉田忠弘。徳島大会全5試合をたった一人で投げぬいたスタミナと粘り強さに加え、防御率も1点台と侮れないピッチャーですが、きのうの練習ではコントロールにやや精彩を欠いていました。

また、チーム打率3割7分の打線は、5番でスイッチヒッター春藤の5割7分9厘を筆頭に、3割台の打率を誇るバッターがそろい、さらに盗塁など足も使ってくることが予想されます。

ところで鳴門はきのう、島袋対策としてバッティングマシーンの横に左投手を立ててタイミングを計り、シュートボールを打つ練習を入念に行っていました。

鳴門・森脇稔監督「チャンスを作って上位へまわしていくという形ができればいい結果が出てくる」

鳴門・石堂主将「やっぱり同じ高校生なので、最初から負けるとは思っていません。勝つつもりで、勝ちにいきます」

一方、きょうの興南ナイン。今朝7時から日課の朝の散歩で汗を流し、センバツ優勝の後、再びここに戻ることを誓った桜の木の前で、決意を新たにしているようでした。

我喜屋優監督「春満開だった花が、すっかり夏になって、しっかりと太陽と風をうけてね力強さを感じるような木に変わりました。それにあやかりたい」

この後、興南は明日の試合時間に合わせ午後3時から練習予定でしたが、生憎の雨・・・。しかし雨は興南にとって、これまで勝利をもたらす前兆でもあり、ナインは気にかけていないようす。

それでも一度は練習を断念して帰りかけた興南でしたが、その後、晴れ間を縫うように外野を使って練習。

エース島袋もおよそ50球程の軽めのピッチング。投球フォームを確認するように丁寧に投げ込み明日に備えていました。