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学校ウォーカーです。美ら島沖縄総体まであと5日総合開会式のダンスに挑戦する美咲特別支援学校の練習もさらに盛り上がってきました。彼等を見守る家族の思いを取材しました。

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本番を来週に控え総合開会式の1000人のダンスも息が合ってきました。特別支援学校としては全国で初めて高校総体に参加する美咲特別支援学校。中でも真剣な表情でダンスに取り組むのは高等部2年の浦崎洋之くん。

浦崎家 洋之くん「お茶準備するので飲んでください」弟:洋介くん「こんばんは」洋之くん「ようし、お利口」頭なでる。

浦崎君は内臓に疾患をもって生まれましたそして同時にダウン症とも診断されたのです。4回にわたる手術で内臓疾患はほぼ完治しましたが…

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母:清美さん「いくら今は親がやっても親の手を離れたときにどんな風に生きていくのかっていうのが常に心配なんですよ」

常に子どもの将来が頭をよぎります。でも浦崎君は明るく元気に育ちました。そして10年前琉舞に出会います。

洋之くん琉舞すき?「すきです。」ダンス好き?「ダンス好き!」幼い頃から身体を動かすことが大好き。このところうちでは高校総体のダンスの事ばかり話しています。

母:清美さん「おうちでも優希優希って言って、どこの優希かなって思ってたんだけど」

北中城高:当山優希さん「最初は名前言った後はずっと黙ってましたよ、ひろ」浦崎くんと同じ組でダンスする当山優希さん。優希さん「はじけてます。ずっとはじけてます」洋之くんと優希さん「さわるな、さわるな、(照れてる)」

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Q優希ちゃんの話するの? 洋之くん「するよ」「(優希)お髭剃れって言われる、ハハハ」優希さんとのやりとりを聞いて、浦崎くんの青春を実感します。

母:清美さん「これが高校生なんだなって思って、改めて」他の学校の生徒と時間をかけて1つのものを作り上げることも、そこから生まれる友情を感じることも、美咲生にとってはほぼ初めての体験です。

母:清美さん「(特別支援)学校のいるうちはいいんですけど、社会に出るといろんな人たちと関わっていかなければいけないので」「このチャンスがあったっていうだけでも今回ラッキーでした」

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この日、母:清美さんは弟:陽介くんと祖母:静子さんをつれて初めて総合練習会を訪れました。母:清美さん「ちょっと心配と楽しみと半分半分です」いよいよお母さんの前でダンスを披露です。

旗を持って走る洋之くん、飛び出して指さす洋介くん。 母:清美さん「がんばってという気持ちと、これまでどうもありがとうっていう気持ちと、みなさんに、他の学校の生徒さんにもお礼を言いたいと思います」清美さんの目には着実に成長していく息子の姿が映っていました。

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公開演技終了後生徒達はカチャーシーにのせ選手団を見送ります。浦崎くんのこの笑顔が全国の選手団の心に届きますように、おとといの熱さそしてきのうの雨の中でもダンスを踊りきった美咲生本番もがんばってほしいですね。