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春夏連覇をかける興南と42年ぶりに決勝進出、初優勝をめざす糸満との間で行われた夏の高校野球沖縄大会決勝、頂点に立ったのは興南でした。

島袋投手試合後「しっかり足元見つめて」春夏連覇に向け興南はエース島袋洋奨が先発。閉会式後宮国投手「この仲間と糸満高校の歴史を変えていこうって」42年ぶりの決勝進出初優勝を狙う糸満もエース宮国椋丞が登板。42年ぶりの糸満対興南の決勝対決全国屈指の両エースが序盤から見せます。

糸満宮国は先頭打者早速三振1・2回を三者凡退でしめると興南島袋は、ランナーを背負うものの2回糸満小幡のバント処理にも素早いフィールディングで対処。要所を三振でしめ、再三のピンチを切り抜けます。

試合が動いたのは3回。興南大城が宮国から初ヒット。そして、盗塁に成功にすると続く国吉がタイムリー、チャンスは必ずものにする興南、先制点を奪います。

好投するエースを援護したい糸満は6回、宮国の女房役の糸満、島袋陽平がその気持ちを見せます。閉会式後糸満島袋捕手「(6回)宮国があういうピッチングしていたので、なにも考えず思い切り打っていこうと」 レフトスタンドへホームランを叩き込み、試合を振り出しに戻します。キャッチャー島袋はその裏、守備でもランナー1塁の場面で鋭い牽制「アウト!」糸満は選抜覇者の興南に互角の戦いを見せます。

しかし7回、興南の猛攻が始まります。この回先頭、4番真栄平のライト前ヒットで出塁すると、6番山川のあたりはショートに強襲1点を追加,さらに伊礼のレフト前ヒットでランナー1塁・3塁、続くバッターはエース島袋がバント!島袋洋奨投手「バントをした瞬間に打球を殺せたという感触があったので」

打線が爆発する興南はさらに連続ヒットで3点を追加し5対0、そして1アウト満塁の場面で打席に立ったのは、春のセンバツで13打席連続安打という甲子園史上にもその名を残すキャプテン我如古盛次! 実況「打ったー レフトの頭を越える! 入ったー ホームラン! 満塁ホームラン! 我如古盛次、大会21号は満塁ホームラン!」我如古盛次主将「強気で振っていこうと思って」

興南の大量得点に、気持ちが折れかける糸満。しかしスタンドの必死の応援は続きます。閉会式後糸満島袋捕手「(大量得点後の声援)聞こえました、みんなあきらめてないなって思って」閉会式後宮国投手「メンバーに入っていない3年生のためにも思い切り投げようと」しかし9回、最後の打者はサードゴロ。実況「アウト!全国のトップを切って甲子園一番乗りを決めたのは興南高校!」

敗れた62校の球児達の思いは興南高校に託されました。

閉会式後小幡主将「本当に1年生からずっと一緒で、チームワークが最高で本当に最高の仲間達です」「いままでで一番最高の夏でした」閉会式後宮国投手「最後興南と決勝で対戦できたことが自分にとって一生の宝になると思います」

閉会式後千羽鶴をわたす糸満高校選手「がんばって、ありがとう、また夏優勝して」我如古盛次主将「チーム一丸となってもう一回甲子園に乗り込んで、興南で勝ちに行きたいと思います」島袋洋奨投手「チーム全員で徹底したことをやってきたのでその結果が今こういう結果に出ていると思います」

運命を分けた7回まで興南が放ったヒットは3本,糸満は2本,まさに5分の戦いでしたが「7回」一気にヒット6本を集めた興南の集中力はさすがでした。勝った興南は,今日は監督の計らいで練習は休み,ゆっくりと体を休めまた明日から夏の甲子園,真紅の優勝旗を目指し新たな戦いが始まります。