2010年7月16日 18時45分

Qリポート 民主党県連の苦悩・中央との溝

普天間問題を巡り党本部とのねじれが浮き彫りになった民主党県連。参院選は苦しい戦いを強いられました。議員たちの活動を取材しました。

民主党県連 瑞慶覧 長敏 衆議院議員「民主党県連にとっても、(沖縄全体にとっても、)今回の参議院選挙、非常に厳しい結果に終わりました。」

参院選の2日後、選挙の後片付けと支持者への挨拶に回るのは、民主党の瑞慶覧長敏さん。今回の選挙戦を、苦々しく振り返りました。民主党県連 瑞慶覧 長敏 衆議院議員「まあ、本当に悔しい。厳しかったなと。」

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政権交代後初の国政選挙となった参院選。選挙区では、県内移設容認の立場から反対に転じた、自民党の島尻あい子さんが当選。比例区では、普天間の辺野古移設に反対して連立政権を離脱した社民党が大幅に票を伸ばしました。いずれも、普天間の県外、国外移設を希望する県民の意思の表れた形となったのです。

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一方で、喜納代表を落選させることになった民主党県連は。民主党県連 喜納代表「民主党は裏切ったというのがあるし。」新垣幹事長「普天間の移設問題に関する民主党の批判がありましたし、選挙区で候補者を立てて、しっかりセットで選挙できなかった2点が大きな要因かな。」

確かに県連にとっては障害の多い選挙戦でした。党本部とのねじれから、候補者擁立を断念。社民党が推す山城さんの支持を表明しようとしましたがー。

民主党 安住 淳 選挙対策委員長「政府の方針と違う人を応援しないでください」党本部の安住選対委員長は「除名」をちらつかせ普天間の県内移設に反対する候補を応援しないよう県連に揺さぶりをかけたのです。

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民主党県連 喜納代表「(山城さんを)勝たせるように努力しますけどね、それをまあ、党本部としては応援するなと僕に言っているから困るのよね、僕は。」党内のねじれに苦悩する姿は様々な場面で見られました。選挙戦に入る直前、菅総理が就任後、初めて沖縄を訪れた慰霊の日には県連に所属する糸満市議が方針転換を図った政府にこんな横断幕を作って、抗議したのです。しかしー。

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記者「あ、幹事長だ。」横断幕を片付けるのは県連の新垣安弘幹事長。党の一員である以上、意見があるならば内部から、説得していくのが筋だというのが幹事長の説明でした。党本部と県連の板挟みになる幹事長の気苦労間見えます。

しかし幹事長も議員1人1人の行動を抑えることはできなくなります。選挙戦の半ば山城さんの支持を訴える瑞慶覧さん。民主党県連 瑞慶覧 長敏 衆議院議員「私は選挙区において、山城さん、山城博治さんを応援しています。党本部の反対を押し切り、処分も覚悟で、応援にやって来たのでした。」「党の立場も分かってくれと、政府の立場も、という話はありました。じゃあ我々はどうなるのかという話もしました。」

それは瑞慶覧さんだけではありませんでした。 民主党県連 伊敷 郁子 糸満市議 「大変厳しい選挙戦ですよね。民主党本部の圧力を受けながらの選挙戦ですから。でも声を出していかないと届かないですから、私たちの声。」

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結局、全国で大きく議席を減らし、県内でも代表を落選させるという最悪の結果となった民主党。普天間の県内移設はノーだという民意が改めて示された選挙結果ですが、党本部は。民主党 枝野 幸男 幹事長「間違いなく、普天間問題が影響しているのは否定できません。いずれにしても沖縄の皆さんに一定の理解をいただなければ色々な問題が進んでいかないということは間違いありません。」

県民の思いを置き去りにして計画を進める政府。県連はさらに追い込まれたのです。

民主党県連 瑞慶覧 長敏 衆議院議員「民主党、社民党さんの中にも、182人が我々の呼びかけに賛同して、県外、国外目指すんだという署名に賛同しましたから。内部にいるから変えられることであって、政治の世界は力です。どれだけ数がいるか、周りを説得して仲間増やしていく。」

選挙戦を通して、党との溝をさらに深めることになった県連。ジレンマを抱える議員たちですが、県民の代表としてどこまで立ち向かえるのか、今まさに正念場です。

あくまでも辺野古案を進めるという党本部。地元の説得役を県連に求める可能性もありますが、県連は一貫して反対を主張しています。喜納代表の落選を受け、今後、党のリーダーを誰が担うのかも注目されますが、いずれにしても、普天間の県外移設を訴え県民の負託を受けたわけですから、県民を裏切ることはしないでほしいですね。以上Qリポートでした。

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