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先月30日、沖縄市で生後3か月の乳児が父親の虐待を受けて死亡した事件を受け、7日に県議会の文教厚生委員会が開かれました。

この事件は、22歳の介護職員の父親が生後3か月の乳児の頭部を頭突きしたほか、布団に投げつけるなどし乳児は頭蓋内損傷で死亡したもので、父親は「生活が苦しくてイライラしていた」と供述しています。

事件を受けて開かれた県議会文教厚生委員会では、昨年度、県内での児童虐待に関する相談処理件数が児童相談所、市町村合わせて1138件と過去最多だったことなどが報告されました。

死亡した乳児は事件の前にも医療機関に救急搬送された経緯があったことなどから、委員からは「虐待を見抜く関係機関の連携は十分だったのか」という質問も上がっていました。

また、経済的に困窮している子育て世帯に対するケアや新生児家庭訪問など、新生児や乳児に行政機関がどう接触するべきかなどの問題に質疑が集中しました。

文教厚生委員会の赤嶺昇委員長は「県民の低所得の問題、失業の問題、核家族の問題、いろんな要因がありますので、当局の調査を含めながら、再発防止、未然防止に向けて全力で取り組むのが、我々の役割だと思っております」と話していました。

委員会では県や県警のさらに詳しい調査を待って、今後の対応を検討していくことにしています。