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今月19日、夏の甲子園をめざし開幕する全国高校野球選手権沖縄大会。きょうから3週間にわたり、県大に出場するチームの中から優勝候補に挙げられる有力校や話題校など、15校をピックアップしてお伝えする毎年恒例「めざせ甲子園」です。きょうは、夏の県大会第1シード、小禄高校です!

センバツの覇者、興南を迎えた4月のチャレンジマッチ。県大会準優勝の小禄は、この試合で下馬評を覆し興南を撃破、38年ぶりに夏の第1シードを獲得した。

部員99人、決してずば抜けた選手がいるわけではない。しかし、そのチームが夏の第1シードを掴み取った理由はちゃんとある。

高良監督「無責任なことするなよって~!」

高良雅秀監督。3年前の夏の県大会でチームをベスト4に導いて以降、小禄を実力校へと押し上げてきた。「強さの秘密」それは、徹底的に基本に向き合うことだ。

高良監督「お前がやろうとしていることに対してファースト反応した?ごめん!ごめんじゃねぇ!バカヤロ~」

少しでもほころびがあれば、容赦ない監督の声が飛ぶ。そして何度も選手を集め、ミスを確認し、同じ練習を繰り返す。

高良監督「野球はキャッチボールの技術。“投げる、取る!”」

しかし、厳しさだけではない。絶妙な選手の掌握と、徹底的に行ってきた基礎の繰り返しそれが小禄の力になっている。

大城陽平主将「自分達は強いというか、チーム一丸となった時が強いので、チーム力として戦いたい。一戦一戦、戦うだけです」

もう一つの小禄の力。それがチームワークだ。飛びぬけた選手は小禄にはいないが、彼らの快進撃の裏にはチームとして「戦う塊」になれる力があった。

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ここで小禄の戦力分析を!高良監督のチーム評価はごらんのとおり。「オール4」と自信を除かせる。

打撃ではクリーンナップ3番、興南戦で8割を放った2年生の玉那覇一哉。4番は、監督が絶大な信頼を置く、春の県大会決勝ではホームランを放ったキャプテン大城陽平。5番には、ピッチャーとしても非凡な才能を見せる2年生の山里悠也が入る。

そして「チームワークの小禄」の象徴とも言えるのが投手陣だ。エースは田中裕士。MAX138キロ、カーブ、スライダー、ツーシームなど、多彩な変化球を持つ大黒柱。安定感はナンバーワンだ。続く宜野座嗣峻は、チーム最速のMAX145キロ!スピードを活かしたスライダーとチェンジアップが武器。そして、2年生ながら、巧みな投球術が光る山里悠也。バランスの取れた3人の力は小禄にとってはまさに「三本の矢」。繋ぐピッチングで3人でマウンドを守れば、対戦相手が打ち崩すことは用意ではない。

田中裕士投手「一人で投げようとか、そんな気持ちじゃなく、後ろにも2人いるから安心して投げようって。そういう気持ちで投げようと思います」

宜野座嗣峻投手「一戦一戦、自分達の試合をして、絶対甲子園に行きたいと思っています」

高良監督「チームの力、チーム力で勝ちたいと常に言っています。技術の進歩というよりもやっぱり精度を上げるということに練習は向かっていきたいと思っている。技術は簡単には伸びません。だけど精度を上げる分には、今までやってきた“財産”の中で、しっかり上げていきたいなと思っています」

厳しい練習の中、自分達で磨き、獲得した野球の「財産」をこの夏、すべてぶつける!

大城陽平主将「一人では勝てないじゃないですか、小禄にはスーパースターもいないし。なので一人ひとり皆“皆のために”という気持ちがあるので、皆が一体となったら強いと思います」

「全員野球で甲子園行くぞ~!オ~!」

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