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2月27日と28日の週末に県内を襲った地震と津波は、世界遺産にまで大きな爪跡を残しました。そして地震による市民の被害届けが特に多かったのは、沖縄特有の住宅の水タンクです。

27日の早朝、沖縄本島で発生した震度5弱の地震。99年ぶりの大地震で、世界遺産に指定されているうるま市の勝連城跡では石積みが、高さ3.6m、幅が3mに渡って崩れ落ちました。

この地震で最も被害届けが多かったのが、屋上に設置された貯水タンクの落下や水漏れ。那覇市内では住宅での水漏れが79件あり、このうち貯水タンクが原因の届け出が55件に上りました。

貯水タンクの中で最も被害が多かったのがタンクに細い足で下駄を履かせたこのピロティ型のタンク。水を供給する際の水圧を上げたり腐食を防ぐための設計ですが、耐震性は弱い構造です。那覇市上下水道局の伊豆味正治課長は「タンクは水が中に入っているので、揺れの振動が普通の建物とは違う」と指摘しました。そして「支柱部分が錆びているとか、そういう部分については台風の影響もあるので、見て修理してもらいたい」と話していました。

屋上にありなかなか目が届かない水タンク。この構造を放置するのは危険かもしれません。