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Q検診を受けたことは? 20歳代の女性「してないです」Qいくつくらいの人に多い病気だと思いますか?「30代くらい40代とか」Q検診を受けたことは?「まだですね。受けようかなとおもっていたんですけど」28歳の美容師さん「受けたことはないんですけど、生理不順だったりするので人事とは思えないというか気になります」Qいくつくらいの人に多い病気だと思いますか?「更年期手前のちょっと高齢の方かなと思います」

去年、衝撃的な数字が国立がんセンターから発表されました。沖縄の子宮がんの死亡率が全国でワースト。それは全国平均の1.5倍を超える数字でした。その大きな原因といわれるのが子宮がん検診の受診率の低さ。全国平均をやや上回っていますが、20%にとどまり、特に県内では20代から40代の人たちが検診を受けず発見が遅れ進行するケースが多いといいます。

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全国で検診の啓発活動を行なっている豊見城中央病院の前浜医師は検診の必要性を訴えます。前浜医師「初期の症状はほとんどないので検診するしか方法がない」

子宮がんには大きく分けて2種類。子宮内部にできる「体がん」と子宮の入り口にできる「頸がん」。

体がんは50歳以降に多い病気ですが、頸がんは20代から30代の女性が最もかかりやすいガンで、特にこの10年で急増しています。その原因は。前浜先生「性行為でかかりますので誰でもかかる80%くらい。特殊な人がなる病気ではない」

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子宮頸がんの主な原因はウイルス感染。女性のおよそ8割が一生のうちに一度は感染するという皮膚や粘膜に付着するありふれたウイルスが原因なのです。29歳の時、たまたま受けた検診で子宮頸がんがみつかった大城さん。

大城さん「どうしようと、まだ20代だったので今からいろいろ始めようと思っていた時期にまさかこんなになるとは」大城さんのガンは最も初期だったため、子宮の一部を切除する手術で済みました。

しかし、ガンという病気ならではの辛さが後に彼女を苦しめました。大城さん「手術が終わっても(検診を)3ヵ月後ね半年後ねと一生物なのねって」大城さんはこの10年、再発も転移もなく現在新たな目標を掲げて大学で学んでいます。

大城さん「一回きりの手術だけで抗がん剤治療もなければ、何も治療しない、それでも生きていける。やっと生きていく目標ができたという感じがします」

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誰でもかかる可能性がある子宮頸がん。早期に見つかれば簡単な手術で済みますが、予防法はあるのでしょうか?去年12月、子宮頸がんの原因ウイルス感染を防ぐワクチンが国内でスタートし注目されています。およそ15種類のウイルスのうち、最も発がん性の高い2種類のウイルスに効果があるとされるワクチン。全国ですでにおよそ3万人が接種しています。

豊見城中央病院では先月から専門のワクチン外来を設けていてこれまでに10人ほどの申し込みがあったということです。

前浜医師「ウイルスの感染を防ぐ意味から有効ですね。(ワクチンは)100%ではないのでワクチンプラス検診が今は世界の標準で両方してほしい」

子宮を救うための早期発見、そしてウイルスに感染しないためのワクチン。少しの努力で防げるのが子宮頸がんなのです。