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女子学生あこがれのセーラー服。その服装も戦時体制とともに変わっていきます。

宮城巳知子さん「自分たちは昭和16年入学だから、2年間は女学生らしい生活で楽しかったです」

宮城巳知子さん。太平洋戦争開戦直前の1941年4月、首里にあった県立女子工芸学校に入学しました。楽しい学校生活とはうらはらに、近づく戦争の気配を感じます。

宮城さん「自分たちが入学するときから少し変だと思ったのは制服が改善されたの。制服にあこがれて行ったんだけど」

当時主流だったセーラー服は戦時にふさわしくないとされ、1941年からは全国統一のヘチマ襟の身軽な服に変り、1944年、沖縄戦がいよいよ真近に迫った頃にはもんぺ服になりました。首里高等女学校最後の入学生は、あこがれの制服を着ることもできなかったのです。

宮城さん「あのときは青春だった」

沖縄戦に入る前の頃を振り返ってこう話す宮城さん。戦争は、勉強に恋と、可憐な乙女の青春を奪っていきます。