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65年前のきょう、大宜味村の喜如嘉では戦意高揚のため村主催の葬儀が行われました。

平良真平さん(80歳)。13歳の時に大宜味村の喜如嘉小から旧制県立二中へ進学。親元を離れて下宿生活がはじまったのは1944年のことでした

平良さん「もう勉強どころではないですよね」

学び舎は10・10空襲で焼失。しかし学校が焼けてなくなっても平良さんは毎日登校しました。高射砲陣地作りのためです。

平良さん「高射砲陣地っていうのはミサイル基地。中に砲台を入れてまわりを土で囲って。私どもは行かなければいいものを行くんですよ、まじめに。だから教育っていうのは恐ろしい。こういう風に皇民化教育されてるんじゃないですか」

65年前のきょう、平良さんの家族が住む喜如嘉では、出兵し戦死した村民の葬式「村葬」が行われていました。

平良さん「つまり英雄視しているというか、戦死というのは誉れ高き死に方。当時、葬式することがまた戦意高揚になる。あとからはそれどころじゃないですよ、沖縄戦入ってから」

この後、ふるさと喜如嘉に戻る13歳の平良さんを待っていたのはさらに厳しい生活でした。