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稲嶺進候補「情報公開もなされないままに進められてきたこの行政を刷新し、変革し、公平、公正、そして透明性のある街づくりをつくるために今回、多くの皆様が立ち上がった」

島袋吉和候補「継続は力であります。この力をこれから向こう4年間しっかりと名護市の街づくり、ヤンバルの活力あるヤンバルづくりに邁進して行こうと考えております」

名護市長選挙が告示されました。ここからは担当の金城記者に聞きます。金城さん、普天間移設問題が全国的な注目を集める中での市長選挙です。移設問題に関して両候補はどう考えているのでしょうか?

選挙戦が始まりました。まずは両候補の訴えをお聞き下さい。

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稲嶺進候補「私たちは長い間つらい思いをしてきました。もう辺野古の海には基地は造らせません」

島袋吉和候補「今までの経緯を踏まえて、地元の皆さんや沖縄県知事、沖縄県とも十分相談し、合議しながら対処していきたい」

多くの争点の中のひとつである普天間問題ですが、きのうの第一声で稲嶺さんは真っ先に普天間問題を取り上げました。一方の島袋さんは、基地問題については演説の後半に、わずか16秒と短く取り上げただけでした。しかも知事と相談しながらという、条件付き辺野古受け入れの基本的なスタンスは変わっていません。

基地問題を争点にしたい稲嶺さんに対して、基地問題は国政の問題であり、争点にしたくないという思いが島袋さんです。有権者の反応をお聞き下さい。

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男性「戦争のための基地ないんです。平和を守るための基地なんですよ」

女性「こっちに基地を造るのは大反対。もう戦争は二度と嫌やです」

市民の間には基地問題に対する対立が依然として続いています。

基地問題は争点のひとつですが、基地以外で両候補者は何を訴えていますか?

両候補ともに医療や福祉などではそんなに大きな差はないんですが、どうやって街を活性化させるかという点で、具体的な政策を掲げています。

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島袋吉和候補「街づくりの第4次総合計画も打ち出してスタートしたばかりで、これは自分の手で仕上げていきたいと思っています」

稲嶺進候補「新しい振興策は、中小企業の皆さんに等しく事業が分配され、それはそのまま私たち名護市民の生活につながる振興策の実施を進めてまいります」

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島袋さんはこれまでは自民党政府とのパイプを活用し、予算確保を実現してきました。しかしそのパイプも閉ざされ、財源確保をどうするのかということが待ち構えています。

これに対して稲嶺さんは公約の鉄軌道の導入に関して、推薦する民主党が実現に向けて予算化しました。民主党政権との連携をアピールすることで、当選後の振興予算確保を強調します。

しかし、いずれかが当選しても新たな振興策が必要になります。これまで年間100億の10年間という振興策もありましたが、それで名護市民の暮らしが豊かになったのか、有権者がどう判断するかが問われる選挙でもあります。

選挙戦もスタートしました。序盤戦の情勢はどうでしょうか?

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政権与党などの推薦を受けた稲嶺さんに対し、島袋さんは市民党を標榜しての戦いです。しかし実質は自民の組織力に頼る戦いになっています。

稲嶺さん陣営にはこれまで島袋さんを推していた保守系の議員が何人かつき、動きも活発化しています。

一方の島袋さんですが、現職の強味を生かし、企業票の掘り起こしに動いています。これから先、無党派層をどう取り込んでいくのかが課題となってきます。

名護市長選挙の投票は今月24日です。