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がんじゅうへの扉です。年を重ねるとともに進行する動脈硬化。心臓や脳に影響を与える事はなんとなく知っていますが、実は足にも動脈硬化があるんです。足の動脈硬化とはどういうものなのか。防ぐ方法はないのか。ご覧下さい。血管のレントゲン写真 コレステロールなどがたまり血管が狭くなったり詰まってしまう病気:動脈硬化。心臓や脳でおこることが多い病気ですが足にもその症状が出ることがあります。

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上江洲医師「まずは足が冷たくなる、しびれ感もありますけど、一番大きいのは歩いていてでふくらはぎが痛くなった、とまらないと次にすすめないというのが一般的な症状ですね」

南部徳洲会病院の上江洲徹医師は足の動脈硬化の危険性をこのように語ります。

上江洲医師「歩いたときに痛みがくることからさらに進むと安静にしててもずっと痛みが続くと」上江洲医師「それが進むといったん足を怪我したところが治りにくくなって、そこが生んだ状態というか感染した状態、ひどくなると壊死といって、黒く皮膚腐ってしまう」「切断ということもあります」

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腎臓疾患で透析を受けている人や肥満や糖尿病などの生活習慣病を持つ人はさらに発症しやすいといわれています。動脈硬化を防ぐにはどうしたらいいのでしょうか?上江洲医師「一般的にはカロリーを取りすぎないことですよね」

まずはバランス良くカロリーをおさえた食事を心がけることきょうのお昼は好きなものだけ食べてしまったあなたの食事本当に大丈夫ですか?管理栄養士の新城智子さんに食材の選び方について伺いました。ポイントは、適切な脂肪分の摂り方と塩分の控え方です。

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新城さん「脂肪の種類が違って、肉に含まれる脂肪は血管を詰まりやすくするんですが、魚、特に青い魚、さばやいわしだとか」「こういうものを利用すると血液の流れが良くなりますので」

缶詰も有効に活用できます。特にツナ缶はオイルではなく水煮のものを使うとカロリーは4分の1。油はオリーブオイルなどの天然のものがお薦めで1日大さじ2杯が目安です。そして蛋白源としては魚のほかにも大豆製品を摂ることが大事です。一方、血圧を上昇させる塩分の摂りすぎ控えるコツを教えてもらいました。

新城さん「(塩分を)減らしていくだけではうまみがなくなって続けられないので、それにプラスして何かが必要になってくるんですね」「うまみとこくをプラスするということで」

そのうまみとこくをプラスする方法とは… 新城さん「たくさん鰹節を使って、だしを濃くとって調理するというものもありますね」「唐辛子だとか七味とかこしょうとかは血圧をあげると考えている人が多いんですが、これがかえって代謝を良くしますので、とうがらしを使ってきんぴらごぼうをつくるとか、にんにくで素材のうまみを引き出したり、しょうがを使って魚の臭みをとるとかそういう方法をされるといいと思います」

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だしや香辛料などを使うことで塩分をひかえながら味を楽しむことができるのです。そして理想の食事の例がこちら。ご飯と汁物、魚を使ったメインのほかに野菜をつかった小鉢が並んでいます。

新城さん「こちらはおいもなんですが減塩のポイントとしてポン酢で食べられることと長芋には芋の中でも繊維があります」

もう一つの小鉢のなかにも繊維質の多いきのこ類きくらげが入っています。バランスの良い食事には十分の野菜が不可欠この小鉢の煮野菜が一食分の野菜の理想量、煮野菜は片手一杯、生野菜だと両手一杯が目安で3食合わせて約350グラム食物繊維の多い海藻類も積極的に取り入れましょう。ゴーヤーやトマトなどの緑黄色野菜には血管を強くするビタミンも含まれています。

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新城さん「目で見て鮮やかでおいしくて満足感がえられるっていうこともひつようです」

あすのお昼はこのようなお弁当が理想的見た目も鮮やかで食事も楽しくなるはずです。食事のほかにも、適度な運動:歩行を行って血行を良くすることも足の動脈硬化には効果的です。ストレスをためないことも予防の一つと言われています。

食事・運動とともに無理をするのではなく楽しんで継続することを心がける生き生きとした生活を送ることがこの病気を防ぐ第一の心がけです。動脈硬化は血管が堅くなったり、せまくなったりする病気ですから足にその症状が出ても不思議ではありませんね。やはり日頃の食生活や適度な運動で 健康を保つ事が大切のようです。日々心がけたいものです。