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この普天間移設問題。新政権はどうしてアメリカ政府と県外移設に向けた交渉のテーブルにつけないのか?鳩山外交の問題点を専門家に聞きました。

岡田外務大臣「時間がかからない嘉手納への統合しか道はない」

琉球大学の我部教授はこの統合案に限らず、アメリカ政府との交渉の前から、手持ちのカードを見せてしまう民主党の外交手順に問題があると指摘します。

琉球大学・我部教授「今のところ(日本政府の方針を)先に言ってしまっている。オバマ大統領に会うというアポを取る段階から、なぜ来るのかということについて(辺野古移設計画を)これまでやってきた役人達はいろんな所で布石を打って、オバマ大統領やクリントン国務長官がYESと言わないようにする訳です」

そして、訪米中の仲井真知事が「ベストの選択は県外だが、県内もやむ負えない」と述べたことについて、アメリカ政府は諸手を挙げて歓迎すると分析しました。

我部教授「アメリカはアメリカ側にとって都合の良いように解釈する。仲井真知事は、自分が言ったのはそうではない、両方言ったんだという風な形で、真意は伝わっていない。問い詰められるということになるんだろう」

沖縄の民意とかけ離れた大臣の発言や知事のあいまいな表現が、アメリカ政府をより強硬な姿勢にしていることは間違いありません。

来年1月の名護市長選、そして11月の知事選。県民が危惧するのは前の政権の時のように住民が二分されることです。政府は、この土日に行われた集会での県民の意思をしっかり受け止め考えてほしいものです。