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明治時代、沖縄や台湾の人たちが見世物小屋に展示された事件があります。いわゆる「人類館事件」ですが、このテーマにした朗読劇が21日から浦添市で行われることになりました。この舞台に挑むのは県出身の俳優・津嘉山正種さんです。

「人類館事件」は1903年、大阪の博覧会で沖縄や台湾の人たちが言葉や顔立ちの違いを理由に「人類館」という名の見世物小屋に展示された事件です。

劇の中で、ウチナーグチと標準語を使い分け、3役を演じる津嘉山さん。このテーマに挑戦したのは、ふるさとの文化や言葉に対する思いからでした。QABのインタビューに津嘉山さんは「今まではマイナスの部分として捉えていた方言。ウチナーグチをプラス部分に捉えて堂々と語っていこう、沖縄が持っている文化なんだと(伝えたい)」と話していました。

実は津嘉山さんはこの春、脳梗塞になり闘病生活を送っていたということで、今回の公演について「何としてもやり遂げたい舞台。多くの人に見に来てほしい」と話していました。

朗読劇「人類館」は21日から国立劇場おきなわで行われます。