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今世紀最長の皆既日食。県内では22日、最も北の有人島、伊平屋島で95パーセントの部分日食が見られました。伊平屋島、那覇市、石垣市、そして沖縄市の沖縄こどもの国で、動物たちの様子を取材しました。

那覇市の新都心公園で開かれた日食観察会には、朝から多くの家族連れなどが集まりました。そして子どもたちは、主催者の久茂地公民館が用意した太陽観察専用の望遠鏡に列を作りました。

午前9時32分に日食が始まると、あちらこちらで歓声が上がり、食が進むと男の子は、「虫歯みたいに上から欠けてる」と話していました。また、木漏れ日が三日月形になっていることに、集まった人たちが驚いた表情で楽しんでいました。

そしてピークが近づくにつれてあたりが薄暗くなり、午前10時54分、92%の最大食を迎えました。

また、石垣市の真栄里公園で開かれた観測会には800人の市民が集まり、最大83%が欠けた日食に、歓声が上がっていました。

一方、沖縄市の沖縄こどもの国では、先着200人に観測用のメガネが配られるとあって開園前から長蛇の列。そして日食が始まると、動物たちに変化が。普段はあまり鳴かない動物の鳴き声があちらこちらで聞こえました。また、普段ほとんど水の中にいるカバも、日食の気配を感じてか、なんだか落ち着きがない様子。さらにダチョウが突然、交尾を始めました。

飼育員は、「ダチョウが交尾するのは夕方などが多いので、この時間には珍しい」と話していました。子どもたちは、日食と、動物の不思議な動きの両方を体験し、大満足の表情でした。