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衆議院が解散し、街では号外が配布されました。

「どんな点を評価の対象にしますか?」と記者が街行く人達に質問したところ「景気回復を一番に考える政党に入れたいと思います」「今までの制度を見ると、小学生まではいいんですけど、中学・高校とお金がかかる時に手当てが無くなった」「この政策について良い政策の政党に投票したい」「やはり年金問題。いつまでも今のように給付してほしい」「かなりほころびも出ていたので、早く選挙をやってほしかった」「本当に自分達にとって何がいいのか、二大政党制に踊らされないようにしっかりと見ていきたい」といった意見が出ていました。

県内でも今回の選挙への関心度は高く、各党の政策をしっかりと比較し投票したいという声が多く聞かれました。

ここからは、選挙担当の金城記者と共にお伝えします。去年、麻生さんが総理になった時から、いつ解散か、いつか、いつかとずっと言われてきたように思いますが、なぜ今になったのでしょうか?

金城記者「4年前の小泉総理の郵政民営化解散からこの4年間で選挙という国民の信を問わず、安倍、福田、麻生と4人の総理が代わりました。去年9月に誕生した麻生内閣は選挙管理内閣と言われ、去年秋にも解散総選挙を行うと見られていました。しかし、対民主党をけん制するように解散風をちらつかせながら、ここまで引っ張ってきました」

金城記者「ところが解散を長引かせるのに伴って逆に麻生総理の支持率が下がり始めた。現在は報道各社の世論調査で、軒並み16%台まで急落しています。麻生総理にとって、それがよかったのかは判断が分かれます。そして総理自身の支持率が低下し、党内部が内紛状態にあっては、解散総選挙に踏み切らざるを得ない状況に追い込まれたと言うことです」

今回の争点は何でしょうか?

金城記者「やはり、ずばり言って、争点は『政権選択』です。景気対策、雇用対策問題もありますが、政権選択という中身には、去年から問題になっている企業の派遣切りや生活保護、介護、医療も満足に受けられないというそういった社会保障のセーフティーネットが機能していないことに対する国民の不満が含まれています」

沖縄の各選挙区も十分準備期間がありましたね?

金城記者「すでに各陣営とも1年半前から臨戦態勢に入っていまして、1区から4区まで、現職に対して新人が挑む構図です。政権選択という大きなうねりの中で、各陣営とも生き残りをかけた激しい戦いとなるでしょう」

総選挙の結果は、沖縄にどう影響してくるんでしょうか?

金城記者「まず、基地問題。日米両政府はアメリカ軍再編計画で、アメリカ軍と自衛隊の一体化を図ろうとしています。政権維持となればこの再編計画が着実に実施されます。一方、民主党は普天間の辺野古への移設見直しに言及しています。民主党を中心とした政権が実現すれば、沖縄の基地問題は大きな変化を期待する声もありますが、しかしアメリカ軍は強い拒否反応を示していて、見通しは不透明です」

金城記者「いずれにしても、政権が代わるか代わらないかで、県民の暮らしが左右されるのは間違いありません。戦後この方、政権を担ってきた自民党の政権能力か、それとも民主党を中心とした新しい政治なのか。今回の総選挙は沖縄県民にとって、とても大きく、とても重要な選挙であるということだけは言えるでしょう」

国民の暮らしを決める衆議院。その総選挙は来月30日です。