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日本で唯一住民を巻き込んだ激しい地上戦が繰り広げられた沖縄戦から64年。沖縄は23日慰霊の日を迎えています。県内各地では朝早くから祈りを捧げる人の姿が見られます。

戦後、丘や森に残された遺骨を集めて供養をした糸満市の魂魄の塔には、朝早くから祈りを捧げる多くの遺族たちが次々と訪れています。また、強い日差しの中戦争の悲惨さと平和の尊さを訴えながらおよそ1000人が全戦没者追悼式が行われる平和祈念公園を目指して行進しました。

式典が行われる摩文仁の会場には大勢の遺族など、参列者が集まりました。会場のすぐ隣にある平和の礎でも、朝早くから戦没者の名前が掘られた礎に花を手向ける人が次々と訪れ、沖縄戦が与えた傷の大きさを改めて感じさます。

また、糸満市では、2009年1月、沖縄戦当時の不発弾が爆発し、男性が大ケガを負う事故が起き、県民に衝撃を与えました。いまだに沖縄戦による被害者がうまれていることに、戦後はまだ終わっていないという思いを強くします。

会場では、麻生総理も追悼の献花を行うことになっています。沖縄は23日、歴史を振り返り平和を誓う日になります。