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6月23日の慰霊の日を前に、糸満市の小中学校の児童・生徒が平和学習などで学んだことを発表するフォーラムが11日に平和祈念資料館で開かれました。

このフォーラムは沖縄戦当時の激戦地・糸満市の児童・生徒たちに、なぜ平和が大切なのかを考えてもらおうと開かれたもので、市内の小中学校から参加した50人がそれぞれ平和学習で学んだことなどを発表しました。

真壁小学校の安谷屋正貴くんは「ガマの中を歩き、岩をどけたり土を掘ったりして、遺骨収集の作業をしました。その日は遺品の万年筆が発見されました。万年筆の持ち主の気持ちを考えただけで、悲しくなりました」と話していました。

中には、普段の学校生活から感じたことをもとに平和の大切さについて発表した児童もいて、真壁小学校の大城望絵さんは「いじめは私たちの一番身近な戦争です。いじめは誰かが止めてくれれば止まるけど、殺し合いは止めても止まらない」と訴えていました。

主催した糸満市教育委員会は、戦争体験者が減る中、子どもたちがこうした場を通じて平和のバトンを引き継ぐことがますます大事になってくると話していました。