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輝け!うちなーの星。今日は宮古上布の世界です。継承者が減少する中、母から娘へ伝統の技を伝える工房をたずねました。

宮古島市下地。たくさんの緑に囲まれたこの場所にその工房はあります。工房「がじまる」。『大地に根を張り枝葉を育てる』そんな思いでこの工房を作ったのは羽地直子さん。宮古織物事業協同組合で長年、宮古上布に携わってきた直子さん。

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5年前に独立し、自宅に工房を構えました。そんな母の姿をみて、次女美由希さんも宮古上布の世界へ飛び込みます。織機に向かうなお子さんの傍らで幼い頃から宮古上布に触れてきた美由希さん。一旦は島を離れましたが、宮古上布のことが頭から離れず帰郷したといいます。

美由希さん「お母さんががんばってたからこれだったら私もやりたいなと」

しかし、直子さんは伝統工芸の道は厳しいと一度は反対しました。

母・直子さん「落ち着いてからのほうがでも(反対したから)今続いていると思う」

それから5年。今では長女の真由美さんも加わり、糸の染めからデザイン、そして織りあげるまでを手がけています。今、美由希さんが一番力を入れているのが最も難しいデザイン。

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美由希さん「昔のものがすごいキレイだからなんとかできないものかと」

無形文化財、宮古上布の歴史あるデザインを現代風にアレンジしたいと考えています。

母・直子さん「心強いですね」

工房「がじまる」その名の通り、伝統工芸にかける思いが母から子へしっかりと根付いていました。来週、那覇市で宮古上布の展示会が開かれ、その会場では羽地さん親子による実演も見ることができます。