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明治政府の廃藩置県による琉球処分から2009年のことしで130年となるのを機に、沖縄の今後の在り方について考えるシンポジウムが那覇市内で開かれました。

このシンポジウムはことしが1609年の薩摩侵攻から400年、そして1879年の琉球処分から130年の節目にあたることから、沖縄がこれから進むべき道を改めて探ろうと開かれました。

始めに基調講演をした琉球大学の金城正篤名誉教授は、明治政府による琉球処分は「武力による強制的な併合だった」と述べ、沖縄が力によって飲み込まれたという論を展開しました。

また、沖縄物産企業連合の社長で沖縄大学講師の宮城弘岩さんは、「薩摩の侵攻によって琉球はそれまでの自立した貿易経済から農業経済への転換を強制され、一気に貧しくなった」と主張。参加者らは今の基地経済と思いを重ねながら沖縄の自立について考えている様子でした。