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激しい睨み合いがおよそ5時間続きました。アメリカ軍の掃海艦2隻が3日に石垣港に入港し、港のゲートでは市街地に入ろうとする艦長の乗る車の前に市民達が立ちふさがり現場は騒然としました。

佐世保基地に所属するアメリカ海軍の掃海艦パトリオットとガーディアンの2隻は3日午前8時過ぎに石垣港に入港しました。この2隻は海中に設置された機雷を除去するための木造の船で、海軍は寄港の目的について「乗組員の休養と島民との友好親善」と説明しています。

「定期船や漁船で超過密状態の港に軍艦が入ることは容認できない」と入港の自粛を繰り返し求めてきた石垣市の大浜市長は「大変驚き恐怖心すら感じる」と3日朝の抗議集会でも激しい怒りを示しました。石垣市民も「八重山にふさわしくない」「アメリカに対しても強い憤りを感じます」と強く反発しています。

入港後、艦長2人とメア総領事を乗せた車が市街地に出ようとしますが、市民団体がゲートを塞ぎにらみ合い状態に。そして5時間のにらみ合いの末夕方4時半に県警の護衛を受ける形で艦長と総領事は市街地に出ました。

掃海艦2隻は5日の正午まで石垣に滞在する予定ですが、本当の目的は有事に備えて港の水深や島の地形を調べることだと分析する専門家もいます。

大浜市長らは市街地に出てきた兵士が繁華街で酒を飲みトラブルを起こすことを心配していて、市役所の職員によるパトロールも行われる予定です。