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エースの力投とは裏腹に沈黙を続ける興南打線。迎えた悪夢の延長10回、島袋投手がつかまり、2点を失います。

春のセンバツ高校野球、九州代表興南が1回戦に登場しました。

棚原期者「26年ぶりの春、興南ナインが初戦突破をかけプレーボールです!」

興南は春のセンバツに過去2度出場していますが、いずれも初戦で敗退。悲願の1回戦突破を目指し、立ち上がりからエース・島袋洋奨投手のトルネードが甲子園を沸かせます。

富山商業打線を相手に島袋投手は得意の変化球を織り交ぜながら、抜群の制球力と、緩急をつけたピッチングで2回までに5者連続三振、バットにかすらすことさえしません。

島袋洋奨投手「チームの雰囲気を守備から作るという責任をしっかり果たして投げたいです」

このピッチングに気温6.7度、寒い寒い甲子園球場の三塁側応援アルプスもヒートアップします!

島袋投手の父「感謝の気持ちでいっぱいです」島袋投手の母「甲子園で投げていることが信じられない」

この試合、先にチャンスが訪れたのは興南でした。2回の裏、富山商業のエース・村上投手が崩れ、1アウト2塁1塁のチャンスここでバッターは8番バッター・キャッチャーの山川大輔選手!

1アウト満塁、先制点の大きなチャンスを迎えますが、続くピッチャー・島袋選手はキャッチャーフライに倒れ2アウト。さらにラストバッター慶田城選手もショートゴロに討ち取られて試合の流れを引き寄せることが出来ません。

それでもエース・島袋投手は落ち着いたピッチングを展開し、8回まで富山商業打線に三塁さえ踏ませません。

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逆転への希望を託した10回裏、ランナー二人を置いて、アルプスでは祈るような応援が続きますが、反撃もここまで。興南の初戦突破の夢は果たせませんでした。

島袋洋奨投手「思いっきりやったつもりですが、悔いが残った。夏には全員が全力でできるように帰ってきたい」