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県の職業能力開発校が精神障害者の受け入れを認めないとしていた問題で、県は4日、精神障害者の入学も可能であると方針を転換。ハローワークでは入学希望者への願書の受け渡しを開始しました。

この問題は、現在入学の受付が始まっている県の職業能力開発校で、2009年度から精神障害者の入学を認めないとする方針を打ち出していたものです。3日まで入学受付の窓口となるハローワークで精神障害者が願書の受け取りを拒否される事態となっていましたが、一夜明けて状況が一転、沖縄県は労働局に対し精神障害者の入学を認める方針を電話で伝え、4日から願書の受け渡しを開始しました。

ハローワークの神山久美子所長は取材に対し、「精神障害者の入校が認められないということだったが、沖縄労働局と県の間で調整して、県立訓練校での受講が可能になったという連絡を(沖縄労働局から)受けた。これまで訓練を希望されていた方に対しては、窓口の職員から電話で連絡し、相談を行っている」と説明していました。

入学が可能になったという連絡を受けた当事者は4日、早速窓口を訪れて願書を受け取っていました。

願書を受け取った木村幸子さん(仮名)は取材に対し、「ずっとこれ(願書)がもらえなくて。ただ、願書だけでなく私は学校に入って資格を取りたいので、まだちょっと不安がある」と話していました。

一夜での方針転換に、QABでは沖縄県に対して経緯の説明を求めていますが、今日(4日)は終日会議中として回答が無く、詳しい事情は解らない状況です。今回の県の対応には人権侵害との声も上がっています。その場しのぎの対応であってはならないし、しっかりとした説明責任が、県にはあります。