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公金支出の差し止めを命じた那覇地裁の判決をよそに、国は15日、泡瀬干潟埋め立て予定の海域に土砂を投入し、工事を本格的に開始しました。この事業は、泡瀬干潟を埋め立ててリゾート開発などを行う計画です。

15日午後、第1区域95ヘクタールのうち、堤防で囲まれた69ヘクタールに鉛色をした浚渫土砂がトラックで運び込まれ、海に投入されました。

一方、投入される土砂の浚渫が中城湾内で始まった15日午前、事業の推進、反対双方の団体が新港地区で集会を開き、開発、自然保護で共にアピールしました。

事業を推進する沖縄市東部地域の発展を考える会の當真嗣蒲会長は「干潟を埋めるのではない。むしろ年々汚れていっている干潟を甦らせる意味からも、私はこの事業は大変理にかなった事業だと思う」と訴えました。

一方、事業に反対する泡瀬干潟を守る連絡会の小橋川共男共同代表は「まさに工事をやるがため、無駄な税金を使い捨てにしているだけ。そしてそのことによって貴重な自然が埋め殺されようとしている」と訴えました。

この埋め立て事業について那覇地裁は2008年11月、公金支出の差し止めを命じる判決を下していますが、国は「工事は粛々と進める」とコメントしています。