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今年1年を振り返るシリーズ「琉球の変」きょうはスポーツです。明るい話題が多かった県内スポーツ、感動の1年を振り返ります。

2008年、沖縄のスポーツ界は、この嬉しい便りで感動の幕を開けました。センバツ高校野球。80回の記念大会は、9年前、県勢初のセンバツ優勝を成し遂げた、あの時のエースが、母校の監督として甲子園の地に戻るというドラマチックな設定と、大会ナンバーワン右腕、エース東浜巨の二人が大きな注目を集めました。

迎えた決勝戦、すっかりおなじみとなった、エース東浜の試合前の祈り。この時、他のナインも、それぞれの守備位置でエースと同じポーズで心を一つにしていました。

大きく深呼吸する東浜、9年前の伝説まであと一人。そして・・・・「空振り三振!沖尚80年の歴史の中で新たな伝説の扉が開いた〜」

東浜巨投手「ずうっと目標にして来たので小さい頃からの夢でもあったので、すごく嬉しいです」

保育園児「祐太にいにい頑張れ〜」沖縄キャンプに今年9つ目の球団、千葉ロッテが加わりましたキャンプ地は、プロ2年目大嶺祐太投手の故郷、石垣島でした!

巨人那覇キャンプ20011年開始!翁長那覇市長「読売巨人軍の那覇キャンプが決定したことをあらためてご報告申し上げます」

3年後の2011年に、球界ナンバーワンの人気を誇る読売ジャイアンツが那覇市でキャンプを張ることが決定!19億円とも言われる巨人キャンプの経済効果に早くも期待の声です。

北京オリンピックでは、県勢も活躍。重量挙げ女子48キロ級の大城みさき選手は見事、世界の8位入賞を果たしました。

上与那原選手「(今年は)今までやって来たことの全てを出し切った年になりますので、本当にやっぱり自分にとって充実だったし」北京パラリンピック陸上男子マラソン(車いすT52)上与那原寛和選手は、県勢初の銀メダルを獲得しました。

今年は、新たな世界に飛び込む挑戦者たちの姿もありました。今季ハンドボール日本リーグに初参戦した琉球コラソン。チームは現在10チーム中8位(2勝12敗)ながらも戦う魂は、常に熱く燃えていて、これからも目が離せません。

今年3月、興南高校を卒業したゴルフの宮里美香さん。卒業後、6月にアメリカへ渡りました。そして今月、来季のアメリカリカツアーの出場資格を得ると、プロ転向を表明、里帰りして決意を語りました。そのほか、今年は美香さんの先輩達も大活躍しました。上原彩子選手は、プロ5年目にして初めてつかんだツアー初優勝諸見里しのぶ選手も1年ぶりの優勝を手にしました。

ところで、今年、県内人気プロスポーツチームが明暗を分けました。

デュド・ミヌング選手「ちばりよ〜琉球!」

トルシエ革命元年を掲げたサッカーFC琉球でしたが順位は去年より一つ上げただけの、16位と低迷。トルシエ総監督の効果は未だ見えず、来シーズン!復活に向け、大きな変革が求められています!

一方、今年初めに選手全員が今シーズンの「給料ゼロ」を通告されたかりゆしFC。こちらはモチベーションが下がるどころか、ハングリー精神とチームワークで、5年ぶりの九州リーグ優勝を飾ったばかりか、天皇杯にも2年連続で3回戦にこまを進めるなど快進撃を見せました。二つのチームの違いはいったい何なのでしょうか・・・

ファンの女の子達「WE are kings no.1」昨シーズン最下位のチームが生まれ変わりました。プロバスケットボールの琉球ゴールデンキングス!ジェフニュートンや、アンソニーマクヘンリーなど新加入の外国人と、県勢選手の息もぴったり合い、何と開幕から無傷の9連勝を飾るなど、現在西地区1位街道をばく進中!

夏、再び高校球児が燃えました。沖縄大会決勝の舞台には、二人のエースが、春のセンバツの覇者、沖縄尚学、東浜巨、打倒、東浜に燃える、浦商のエース伊波翔悟!結果は浦添商業が沖縄尚学を下し優勝。試合後、沖尚の東浜くんは、浦商の伊波くんの元へとかけより、センバツの時のお守りを手渡し、甲子園への思いをライバルに託しました。

その浦添商業が、夏の甲子園で大暴れ!決勝進出をかけ挑んだ準決勝で立ちはだかったのは強豪、常葉菊川(静岡)試合は2回に浦商が先制するもその裏、先発の島根が2点を奪われ、伊波がマウンドに上ります。

続く、秋の九州大会では、1年生主体の興南高校がベスト4まで勝ち上がり、センバツ出場をほぼ手中に収めました。来年、興南は26年ぶりの「春」の吉報を待ちます。

2008年県内スポーツ勝負に勝った者にも、そして敗れた者にも、熱いドラマがあった1年でした。世界空手での金メダル獲得など、まだまだお伝えできないほど県勢の活躍が光りました。また、来年も活躍を期待します。